朝鮮学校の無償化・補助金支給断固反対! | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










北制裁骨抜き、すでに1.3億円流出 

総連、11億円献金を指示。





内部から反発、集金・動員難航


 北朝鮮の4月15日の金日成(キム・イルソン)主席生誕100年に合わせ、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が300人を訪朝させ、計11億円を献金するよう組織員に指示していたことが2日、分かった。内部で反発が強く、動員、集金ともに難航しているが、すでに少なくとも約1億3000万円が北朝鮮に持ち出されていたことも判明。国際社会が経済制裁を科しながらも、ミサイル発射を強行しようとする金正恩(ジョンウン)政権への資金流出を止められない現実がある。(桜井紀雄)

 政府の調べによると、金正日(ジョンイル)総書記が死去した昨年12月から今年2月までに、日本から北朝鮮への現金持ち出しについて112件、計約1億3千万円の申告があった。政府関係者は「届け出ないケースがあり、現実にはその数倍になる」とみている。

 

金主席生誕100年に合わせ


 朝鮮総連関係者や公安当局によると、「強盛国家」を目指す北朝鮮にとって最重要の金主席生誕100年に際し、朝鮮総連は400人を訪朝させる計画を立てていた。しかし応募者が少なく300人に下方修正。それでも、9~17日に訪朝するのが確実なのは、朝鮮総連中央・地方本部の幹部ら50人と親北団体所属の日本人ら50人にすぎない。先遣の数十人が平壌入りしているが、まだ目標人数には達していないもようだ。

動員を鈍らせているのは、2月16日の金総書記生誕70年の際の苦い経験だ。北朝鮮本国が強く求めたのが「屋台村」への出店だった。

 ソウル五輪に対抗して1989年に平壌で世界青年学生祭典を開催したとき、「在日朝鮮人が出した日本風屋台を金総書記がいたく気に入ったため」(日本政府関係者)という。

 結局、金総書記生誕70年にも2月10~26日にチヂミ(韓国風お好み焼き)などの屋台を出したが、関係者は「甘い物に飢えているためか、たい焼きのほか、酷寒の中、アイスクリームが飛ぶように売れた」と話す。しかし「準備費用は全て持ち出しで、売り上げノルマが課される上に献金も求められた」(関係者)という。金主席生誕100年では、今月5~25日に平壌市内4カ所で計125店と、北朝鮮側はさらに大規模な出店を求めている。

 

多様化する送金手口


 献金については当初1億円のノルマを掲げたが、その後、傘下の商工会だけで10億円を集めるよう指示されたという。関係者は「集金力の弱まった商工会には負担が大きすぎる」と話す。それでも、すでに持ち出しが確認された額と合わせると、数億円以上のカネが持ち出されるのは確実だ。

 日本政府は、2006年のミサイル発射と核実験を受け、輸出入禁止や送金を制限する対北制裁を実施。近く1年間延長する方針だ。

 個人の現金持ち出しについても10万円を超える場合、申告が必要だが、「申告さえすれば上限額はなく、使用目的も問わない」(税関)。ただ、1人数千万~億円単位になれば額が大きすぎて調査される危険があるため、分散して持ち出す方法が取られたり、中国へ送る形を装う手段などが検討されているという。