一日も早く北国に春を。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






中山成彬オフィシャルブログ・立て直そう日本~この国を守る覚悟を~ より。






 こぶしの花が散り、宮崎の水田ではあわただしく早場米の田植えが進められています。蛙の鳴き声もそろそろ聞こえてくるでしょう。今年は不順な天候が続きましたが、季節は着実に巡っています。

 昨年は東北大震災の影響もあって、宮崎米は一俵8千円の高値が付きました。今年の収穫はどうか。天気が続けばいいが、刈り入れ前に台風が来なければいいがなどと、つい、先のことまで心配になります。

 私の生家は田畑合わせて1町4反ほどの農家でした。父親がせめて田んぼが1町歩あれば楽なんだがと言うのを子供心にそうなのかと聞いた覚えがあります。当時は米価が高く、農作業の加勢に来る人の1日の労賃が米二升の時代でした。宮崎では温暖な気候を利用して二期作も行われていました。まさに隔世の感があります。

 一面に張られた水面を見ると、瑞々しい日本を守っているのは全国に広がっている水田だなと改めて思います。桜も咲き始めています。緑の稲穂がそよ風に揺れるのももうすぐです。

 毎年、今の季節になると思い出す漢詩があります。「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」。日本人は春になると田植えをし、秋になれば刈り取るという営みを大昔から毎年繰り返して生きてきました。平凡な繰り返しの中でも平穏な年だけではありません。震災もあれば台風も来る。伝染病や火事だっていつ発生するか分かりません。特に日本列島は地球全体から見れば紙のこよりみたいなものです。ちょっと動かせば大地震です。その中で先祖たちは我々にまで命を繋いでくれました。

 私たちは常ならぬ無常の世を生きています。特にこの日本列島に住む以上、日頃から「覚悟」していなければなりません。今日1日を無事に過ごせたことに感謝しながら、世の中には病気や災難に苦しんでいる沢山の人達がいることも忘れないようにしなければならないと思っています。

 それにしても世の中には信じられないことが起こっています。となりの中国では、内陸部から出て来て寮に入っていた女高生が帰校途上に襲われ瀕死の重症で倒れているのを、知らせを受けた警察官が葬儀所に運ぶ途中面倒くさくなって(?)投げ捨て、お蔭で一命をとり止めたとか。

 しかし、酷いのは中国だけではありません。日本でも、ストーカー行為を警察に届けたのに、警察は社内旅行を優先し(?)、一週間後にしてくれと取り合わず、その間に殺されてしまったというニュースが流れています。公務員という、人のため、公のために働く職業を選び、お給料を貰っているのに、それを忘れて自分たちの楽しみを優先させるという職業意識の欠除です。無力な庶民は何を頼りにすればよいのか。

 東北大震災の瓦礫処理を引き受けることを躊躇する自治体がほとんどです。絆という言葉が持て囃されていますが、それが失なっているからこそ強調されるのかなと思ってしまいます。口蹄疫や新燃岳の噴火で全国からご支援を頂いた我が宮崎県こそ一番に引き受けを表明すべきなのではないかと恥ずかしく思います。何が起こるか分からないこの日本列島に住む以上、お互いを思い遣り助け合って生きるという心をもっと育てなければならないのではないでしょうか。宮崎を出たこぶしの花が東北に届き、北国に春が来る日が一日も早いことを祈ります。








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