夕刻の備忘録 様のブログより。
自民党は、税収のアップを!
民主党は、税金のアップを!
自民党と民主党、消費税を巡る取組の違いは、以上のことに尽きる。
自民党は財政難に対して、「税収の総額」を上げて諸課題に取り組もうとしている。従って、消費税はそのための一つの「手段」であって、目的は税収のアップによる安定財源の確保と懸案事項の解決にある。だからこそ、消費税導入の時期について、極めて慎重なのだ。麻生内閣が「景気の動向を見て」と附則をつけたのは、まさにこの点が最重要だと認識していたからであり、今の自民党の政策も、この路線を踏襲している。
麻生内閣は先の総選挙で何と訴えたか。
「先ずは景気だ、景気回復一本でやらせて下さい!」である。
一方、民主党は増税が「目的」である。この不況下に増税をすれば、「税収が下がる」と各方面から指摘されているにも関わらず、こうした批判には決して答えない。「社会保障と税の一体改革」のためなら、被災地も不況も最早どうでもいいのである。
同じく鳩山は選挙で何を言っていたか。
「日本は日本人だけのものではない、友愛社会を」である。
自民党が消費税を手段と考えているのに対し、民主党はこれを目的としている。自民党が税収総額を上げるために苦心しているのに対して、民主党は消費税による税収がそのまま総額に寄与すると主張している。消費税に関する理解は、二党で全く異なるのだ。
マスコミはこの両者を意図的に混同させようとしている。
もう一度繰り返す。
自民党の消費税は税収総額のアップのためである。
従って、「不況時には上げない」と附則をつけた。
民主党の消費税は不況時でも上げる。
「不況時こそ上げやすい」とまで断言している。
「共に消費税のアップには同意している」
というのは中身を全く見ない議論である。
マスコミの口癖を真似れば、「真実」は次のようになる。
自民党の消費税は、きれいな消費税!
民主党の消費税は、きたない消費税!
冒頭の二行と共に、拡散頂ければ幸いである。