幻想中国の溶解がついに始まった。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






中韓を知りすぎた男 様のブログより。





中国政府が今年の経済成長目標を7.5%に引き下げました。ついに中国自身が自国の経済の没落傾向を認めたということです。もともと中国経済は輸出と外国投資で持っていたような国です。

その輸出も自らの力で稼いだわけではない。外国企業が中国の安い労働力を使って勝手に外貨を稼いでくれていただけで、中国人自身が頭を使って商品を考え輸出を伸ばしたのではありません。

日本も中国の商品で満ちあふれていますが、実際は中国の企業が輸出しているわけではありません。輸出元は、中国に進出した日本企業です。中国企業が独力で、市場の要求する商品を開発したのではありません。

中国は企業の言う通りのスペックで商品を作っているだけで、自分たちでマーケット調査をして、その国に向くような商品を開発して売り込むなど聞いたことがありません。

つまり中国は世界最大の下請け大企業です。だから当然欧州の債務危機や米国の消費低迷などによって輸出が極端に落ち込むのは当然のことです。

いままで中国は極端な通貨の乱発をもって高い投資率を維持し高度成長を成し遂げてきました。しかし経済の常識を無視した成長戦略によってインフレが高まり、不動産は際限なく上がり続けました。

そして外国企業に儲けさせて貰った潤沢な外貨で軍備増強を図り、世界ルールを無視してやりたい放題してきました。

一方農村では共産党幹部が一部の農民を騙して無理やり土地を取り上げ、企業に転売して私服を肥やしていきました。13億の7割を占める農村住民は、年中田畑を耕しても年収は大都会のサラリーマンの月収にも及ばない。そのうえじりじり上がる物価高によって農民は悲惨を極めていきました。

そこで政府は物価高抑制のために金融引き締め政策を実施、その結果、全国の中小企業は深刻な経営難になり倒産ラッシュがおきています。その一方で金融引き締めによって不動産価格が急落していきました。

中国は広大に見えますが、国土が砂漠や荒地に覆われ、耕作に適した面積は少ないです。一人あたりの耕地面積は日本の半分以下といっても日本人は誰も信じないと思いますが、統計によれば耕地面積6.67アール
となっているので事実だと思います。耕地の不足よりも、さらに深刻なのは水資源の不足で,中国の一人当たり水資源は世界平均の四分の一以下に過ぎません。

私が中国を去ってすでに6年が過ぎようとしています。その時から既に北京の空は大気汚染で昔の抜けるような青さを失い、排気ガスのいやなな臭いが充満していました。

ところが近年この汚れた下請け大国をアメリカと並ぶ「世界の超大国」に祭り上げて、いかにも世界は中国がなければ成り立たないような「中国様」にしてしまいました。

その結果「中国は世界をリードする超大国」であると世界が勘違いしてしまったが、それ以上に中国人自身が超大国だと勘違いしてしまった。

勘違いした中国は益々傲慢になり国際ルール無視やモラル欠如に世界中が危険を感じ、軽蔑して中国忌避症が世界中にひろがっていきました。

中国をここまで勘違いさせたのは日本の政治家でありアメリカです。戦後の日中関係は、何かにつけて中国政府は日本に抗議し、注文をつけると日本政府はかならずと言っても好いほどそのつど中国に謝罪した。その上
訪中した日本の政治家は卑屈なくらい平身低頭して言いなりになった。中国高官にとって尊敬できる日本の政治家に一度もお目にかかったことがない

以前、胡錦涛に対面している小沢氏の新聞写真を見ましたが、椅子に深く座らず、両手を前に持ってきて緊張している様子が写真から見えていました。日本では豪腕と言われている男すら、未だ後進国のトップの前でこのありさまでは軽蔑されても致し方ありません。

アメリカもオバマ大統領が中国を過大評価して21世紀を米中新時代と位置づけ、「G2」といって持ち上げていましたが、ここに至って目覚めたアメリカの多くの議員から「中国は信頼できるパートナーにはなれない」という声が圧倒し始めています。

そもそもアメリカは、長い歴史・文化を有する中国に対する憧れやコンプレックスを絶えず内包してきました。日本も同じですがそれは中国大陸の歴史を知らないからです。はっきり言うなら現在の中国は長い歴史も文化も有していない。

中国の歴史は1912年の中華民国成立から始まってまだ僅か100年の歴史です。中国大陸では何回も何回も民族はごっそり入れ替わっています。日本人が長年影響を受けた漢文は現代中国人にとって無縁の世界です。

中国には古代から共通中国語というのは一度も存在していません。各地方ごとに言語が異なっていました。ほとんどの中国人にとって漢文は理解不能です。つまり中国人は20世紀になるまで自前の「文字」がありませんでした。このような国に文化など育つ筈もありません。

中国4千年の歴史は中国大陸の歴史であって中国人の歴史はたった100年です。われわれに影響を与えた漢民族の漢文化は約2500年前の話です。このような事実を日本の中国学者やアメリカの学者も知らなかった。

話がアサッテに飛びそうなので元にもどします。最近の「中国嫌悪症」はアメリカだけの現象ではありません。軍備増強をしながら「平和的な台頭」であると白々しく言い、その軍事力で脅しながら「ウィンウィンの関係」などと言って誰が信じますか!

世界中のマスコミがはやし立てた鳴り物入りの高度成長は遂に終焉を迎えようとしています。成長こそが全てを解決すると自信たっぷりに言っていた中国の夢のような時代が終わろうとしています。

本当の成長とは国民を幸せにする為の社会ソフトやシステムの構築であると気づくには民度があまりにも低すぎます。倫理や正義を考える事が少ない中国人にとって真の成長など有り得ない。

中国がまともな国になるには後「千年の時」が必要です。