震災一周年追悼式典
東京都千代田区の国立劇場で11日に開かれた政府主催の東日本大震災一周年追悼式に、皇后さまが和服(喪服)で臨まれたのは、心臓手術から間もない天皇陛下が壇上でバランスを崩されるなどの万一の事態があった場合に、とっさに対応しやすいという理由があったことが15日、宮内庁関係者の話で分かった。
皇后さまは、ハイヒールは足元が安定しないため、洋装をやめて草履をはく和装にされたという。側近によると、式典中は陛下のおそばに皇后さましかいないため、周辺からも「皇后さまに支えていただくしかない」という意見が出ていたという。
一方、宮内庁は15日、陛下が皇后さまとともにお住まいの皇居・御所の庭を歩くなど、13日から屋外でのリハビリに取り組まれていることを明らかにした。15日には午前と午後、それぞれ20~25分かけて庭を散策し、山菜のノビルを摘まれたという。
東日本大震災1周年追悼式に臨まれる天皇、皇后両陛下
=11日午後、東京都千代田区の国立劇場(代表撮影)