陸自第6師団が震災教訓に大規模訓練。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










【3・11から1年】「師団防災の日」





東日本大震災で人命救助や災害復旧の最前線にあたった陸上自衛隊第6師団(東根市)は東日本大震災から1年目の11日、宮城、福島、山形の6駐屯地約5200人が参加する大規模な訓練を行った。今後、3月11日を「師団の防災の日」として毎年、訓練などを行い、部隊の即応態勢の向上をはかる。

 午前5時、宮城県牡鹿半島の東南東約130キロ付近で深さ約24キロを震源とする地震が発生、宮城県や福島県の各地で震度7を観測し、太平洋沿岸に大津波警報が発令されたという想定で電話と携帯電話のメールで非常呼集が行われた。

 隊員らは車や徒歩で次々と駆けつけ、装甲車やトラックなどに装備が積み込まれ、約1時間で初動対処部隊を編成。昨年3月11日と同様に、発電機の予備電源を使って開設された指揮所では、幹部らが次々と各部隊から寄せられる情報を地図上に落とし込むなどして手順を確認していった。

 午前8時すぎ、犠牲者に黙(もく)祷(とう)を行った後、冨田晃生・第20普通科連隊長(49)は「撤収命令の8月1日までの間1日も休むことなく、行方不明者の捜索、生活支援を行った。いついかなる事態、災害が発生しようともすみやかに出動態勢を整えるべく、常日頃から整えておくように」と訓示した。昨年のあの日、宮城県気仙沼大島で消火活動を行った奥山強(つよし)・2等陸曹(32)は「早朝の訓練で1年前の大島の光景をまざまざと思い出した。火の海で火にまきこまれそうになった。もっと確実に人命救助できたのではないかと思う所もある。今の気持ちを忘れず、迅速に人命救助に駆けつけるようにしたい」と誓っていた。



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   3・11から1年となった11日、訓練で召集され黙祷する陸自第6師団第20普通科連隊の隊員ら

                                    =11日、山形県東根市(杉浦美香撮影)




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3・11から1年となった11日、訓練で設営された第6師団指揮所=11日、山形県東根市(杉浦美香撮影)



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    「この訓練の気持ちを忘れない」と語る奥山強・陸自第6師団2等陸曹(杉浦美香撮影)