逮捕され、ああもう逃げられないと観念した犯人は、洗いざらい自白するものらしい。警察の捜査に全面的に協力し、供述書にも素直に署名する。ところが、往々にして後で心変わりする。取り調べ中は改悛の情を示して、もう二度と悪いことは致しません、と涙を流 した犯人が、いざ裁判になると平気で開き直る。あれは検察による威迫と誘導だ、調書は無効だ、なんて云いだす。いい例が、小沢の秘書をしていた石川だ。
大の男が何を云いやがる。逮捕されても議員バッジ すら外さぬほど図々しい奴が、検察に無理矢理署名させられました、とでも云うのか。石川よ、おまえみたいな男でも、一度は人生をやり直そうと正直にゲロしたのだ。反省と悔悟を胸を一杯にして、小沢の悪事を告発した筈だ。なぜ自ら調書を否定して、真人間に生まれ変わるチャンスを捨ててしまう。情けないぞ。そして、見苦しいぞ。
もちろん、もっと情けなくて見苦しいのは小沢だ。手練手管で不正蓄財したことは既に世間に知れ渡っているのに、他人に罪をかぶせて逃げるばかりだ。まさにタヌキだ。と云うコトでタヌキスーツを着せてみた。あれれ、ちょっとカワイクなってしまった。
政界の大物として権力さえ振りかざせば、シラをきり通せると思ったら大間違いだ。供述調書不採用でしめしめと笑っていられるのは今のうちだけだ。裁判で有罪になるのか、あるいはヘンな流れで間違って無罪になるのか、現時点ではわからない。でも判決なんて所詮は人間の判断に過ぎない。怖いのは神様が怒る時なのだ。いずれ罰があたる。最後はタヌキ汁だ。喰いたくはないが。