自民党 の新ポスターが出来た途端、党内から不満が噴出している。「地味で暗い」とか「総裁が入らなくていい」とか身内から率直な声が上がり、作成を承認した党執行部が非難の的だ。ニュースでそのポスターを見たら、青空 を背景に谷垣総裁が右の人差し指を立てている。確かに冴えない。
凡庸で不人気な総裁が立ちすくんでいるから、孤独感とか寂寥感が漂う。「この指止まれ」と指を突き上げたが、誰にも相手にされず戸惑っている印象だ。空は色こそ青いが、空しさの象徴か。谷垣氏の顔を覆う暗い影は、不安と焦燥の象徴にも見て取れる。このポスターほど、自民党 の退潮を感じさせるものはない。
企業が業績不振に陥ると、売上減少に見合うだけ経費を圧縮しようと、先ずは広告宣伝費を削ったりするものだ。それが広告内容の劣化を生んでイメージを悪化させ、さらに客離れを促す。世間によくある話だ。たぶん政権から転落した自民党 も台所事情が苦しくて、やむを得ず宣伝物の質を落としたのだろう。
特亜の味方、民主党 の悪政でわが国は疲弊している。維新の会が国政に進出とマスコミは煽るが、大阪の一地域政党が何を云うかとちゃんちゃら可笑しい。石原新党にこそ大きな希望を感じるが、もうひとつ具体性が見えてこない。だからこそ、自民党 よ頑張れと皆けっこう期待しているのだ。ポスターには、その期待に応えるだけの明るさが必要だ。
と思って修正案を作ってみたんだが、どうも上手くいかない。元のポスターより明るくなったとは思うが、どう構成しようと、政権奪取に賭ける強さが生まれない。谷垣さん、やはり貴方が総裁では勝ち目がないのだ。そろそろ引退したらどうだろう。
安倍さんや麻生さんに再登板をお願いしてもいい。稲田さんに和製サッチャー旋風を巻き起こしてもらうのもいい。どちらにしたって、谷垣総裁の時代は終わりにして欲しい。早く民主党 政府をぶっ倒してくれないと、われわれの不幸は終わらない。