「私は天皇が,戦争犯罪者として起訴されないよう,
自分の立場を訴えはじめるのではないか,
という不安を感じた。しかし,この不安は
根拠のないものだった。『私は,国民が戦争遂行
にあたって行ったすべての決定と行動に対する
全責任をおう者として,私自身をあなたの代表する
諸国の裁決にゆだねるためおたずねした』。
私は大きい感動にゆすぶられた。死をもともなう
ほどの責任,明らかに天皇に帰すべきではない責任
を引き受けようとする,この勇気に満ちた態度は,
私の骨の髄までもゆり動かした」
(『マッカーサー回想記』より抜粋)
爆撃にたふ<お>れゆく民の上をおもひ<い>いくさとめけり身はいかならむ<ん>とも
「御製」