天皇・皇后両陛下のお歌8首を発表。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






仮設住宅の人々に思い寄せるお歌も。




 新年に当たり、宮内庁は天皇、皇后両陛下が平成23年に詠まれたお歌のうち、計8首を発表した(原文のまま、ルビも)。

 

【天皇陛下】(5首)

 

《東日本大震災の津波の映像を見て》

 黒き水うねり広がり進み行く仙台平野をいたみつつ見る

 

《東日本大震災の被災者を見舞ひて》

 大いなるまがのいたみに耐へて生くる人の言葉に心打たるる

 

《東日本大震災後相馬市を訪れて》

 津波寄すと雄々しくも沖に出でし船もどりきてもやふ姿うれしき

 

《共に喜寿を迎へて》

 五(い)十(そ)余(よ)年(とせ)吾(あ)を支へ来し我が妹(いも)も七十七(ななとせなな)の歳迎へたり

 

《仮設住宅の人々を思ひて》

 被災地に寒き日のまた巡り来ぬ心にかかる仮住まひの人

 

【皇后陛下】(3首)

 

《手紙》

 「生きてるといいねママお元気ですか」文(ふみ)に項(うな)傾(かぶ)し幼な児眠る

 

《海》

 何事もあらざりしごと海のあり かの大波は何にてありし

 

《この年の春》

 草むらに白き十字の花咲きて罪なく人の死にし春逝(ゆ)く







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