防衛相「素人発言」の奥に潜むもの。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





夕刻の備忘録 様のブログより。





まるで問責を受ける為に大臣に就任したような男である。
この一ヶ月、日に日に「長妻化」していく醜態を見せ付けられた。
「まあ~」から入らなければ答弁できないのである。
流石「素人」は似てくるのであろうか。
まあ~、居座ろうが投げだそうが、同じことではある。
また、何処かの委員長ポストにでも収まるのだろう。

就任直後から、問題発言を連発して、事ここに至ったわけであるが、やはり「素人発言」が最も深刻であろう。この問題発言は個人ではなく、民主党全体のその根幹に関わるものである。従って最も深刻であり、最も危険な話である。現政府すべてに適用される、素人与党の素人内閣の問題なのである。

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普通の日本人の「常識」は、「私は素人なので……」の後にくる言葉は、「折角のお話ですが、御辞退申し上げます」と続くと予想する。ところが、非常識集団の民主党ともなれば、そんな常識は通用しない、「素人なりに頑張ります」「私なりにやらせて貰います」とくるのである。

小学生が初めてメシを炊いたり、パンを焼いたりする話ではないのである。一国の政治を司る人間に、「素人なり」も「私なり」もあるはずがない。『祖国の歴史と伝統を護り、先人に学んで、我が生命を賭して取り組みます』という以外にはないはずである。何故、ここに明らかに不適格を意味する「素人」や、私という「個人」が入り込むのか。

それが民主党なのである。それが政治の世界に留まらず、アマにすら届かぬ「自称プロ達」が、様々な方面で「活躍」している、今の日本の現実なのである。

彼等の本音は実に簡単である。
選挙前には「一度やらせて欲しい」と訴え。
選挙後には「一度やりたかっただけだ」と嘯く。

兎に角、「政府」というものに憧れていただけの話である。大臣と呼ばれ、SPを侍らせて、伸し歩きたかっただけの話である。三代の総理は言うに及ばず、全民主党議員が同じ発想である。実は「やりたいことは何も無かった」のである。親が「泡の出る飲み物」を飲んでいると、「僕にも飲ませて」とせがみ、煙をくゆらせていると、「吸わせて吸わせて」とせがむ子供同然である。ビールも煙草もその何たるかを知らず、それでも「宴」に参加できる、自分も参加したいと駄々を捏ねる子供そのものの発想である。

そして、彼等は単なる素人ではない。彼等の「素人」は非専門家を意味するに留まらない、一般国民より基礎的な知性において遙かにレベルが低いのである。

何故なら、先にも書いたように、普通の国民は己を知っており、社会に迷惑を掛けるような浅はかな高望みはしないものである。「大型免許は持っていないけれど、一度は路線バスを運転したい、素人にも出来るはずだ」と思うだろうか。「一度メスを持ってみたい、何時も魚を捌いているから簡単な手術ぐらいできるはずだ」と思うだろうか。

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国家という極めて複雑な生命体を、無免許の素人が面白そうに弄り回し、何もかもおかしくしてしまった。民主党の中には一人のプロも居ない。本当に居たなら、早々と逃げ出しているはずである。逃げ出した形跡も無く、今なお「一致団結している姿」はまさに集団無能そのものである。従って、「素人発言」は民主党内での常識を語ったに過ぎず、それを個人の資質の問題にまで落としてはならないのである。

彼等は全員が素人であり、さらにそれを肯定している。
家計簿を付けていたから財務大臣が務まる。
「駅前留学」をしたから外務大臣が務まる。
町内会長をしていたから総理大臣が務まる。

彼等は本当にそう信じているのである。
足りない部分は官僚が補う、いや「補え!」と考えているのである。

しかし、これは無理な話である。肝心要の「プロの使い方さえ知らない」のが素人なのだから。自衛隊を便利屋扱いし、除染活動に繰り出させているのが、その証拠である。緊急性も乏しく、代替性の問題も散々指摘されたにも関わらず、「日本の最後の砦」を易々と使う。げに恐ろしきは素人様である。

我々は今こそ叫ばねばならない。
試合を台無しにした男に浴びせるあの言葉を。
球場に木霊するあの叫びを。
永田町にも木霊させねばならない。
「引っ込め、このドシロウト!」と。