最悪の大阪から日本再生が始まるか。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







中山成彬オフィシャルブログ・立て直そう日本~この国を守る覚悟を~ より。





 大阪のダブル選挙で、「大阪維新の会」の橋下、松井候補が圧勝した。既成政党が総がかりで立ち向ったにも拘らず、勝敗は選挙前に決まっていたといってもよい。知事選は200万対120万票という大差なのに、市長選は75万対52万という結果に、橋下改革を嫌う、共産党まで一緒になった既成陣営側の必死の抵抗も見てとれる。

 

 大阪都実現には高い壁が待っている。その中で「維新の会」の突破力がこれからどれほど既成政党の混乱分裂を生み出すのだろうか。中央政界もTPPや消費税をめぐって年末にかけて政界再編につながる動きが出てきているだけに目が離せない。

 

 いろいろな意味で、一番悪い大阪だからこそ、沈没しかかっている日本を救う起爆剤になるかもしれない。6、7年前に大阪に行って校長先生や市議会議員の方々と話をしたことがあった。校長先生方の顔色が良くないので聞いたら、「教育どころではないんですよ」という事だった。その日も通学途中にある商店街から電話があり、「店の前で子供がうずくまっているので迎えに来て欲しい」とのこと。急いで行ってみたら、お腹が空いて動けないとのことだったそうだ。学校給食だけが食事らしい食事という家庭もあるとのこと。

 

 橋下氏の教育改革に教育委員が総辞任を表明して反対している。私が日教組批判をした時、まっ先にエールを送ってくれたのは橋下知事だった。首長が代わる度に教育方針が変るのは問題だというが、間違った教育が長く続く方がもっと問題だ。

 

 その時、市営外車、府営外車という言葉も初めて聴いた。市営住宅や府営住宅の前に外車が止まっているという。表面上離婚して生活保護をもらっている人も多いと聞いた。そういう制度があるのだからもらわにゃ損々という風潮があるとのことだった。10年以上前に、給食婦のおばさんの退職金が7千万円という話もあった。大阪市は市職員組合出身の市長が長く勤め、組合との慣れ合いの中で市民不在のメチャクチャな市政が続き、市の借金も多額に上っている。ひき逃げや犯罪の記事も多い。

 

 外国からの出稼ぎ者が50人もの子供手当てを申請したり、生活保護をもらうのも大阪市が一番簡単という話も聞いた。市の税収6千億円のうち生活保護にその半分の3千億円が支出されるという。生活保護の地方の負担は4分の1だから、大阪市の生活保護費は1兆2千億円。日本全体で3兆円だから40%を占める。いかに大阪市がひどい状況かは分かるというものだ。橋下市長の手腕に期待している。

 

 世界を見渡すと、ユーロ危機は最強国のドイツまで揺さぶっている。マイケル首相が共同債に反対するのはドイツ国民の感情を考慮すれば当然のこと。それにしても各国とも若者の就職難がひどい。スペインでは失業率が20パーセント超え、特に25歳以下の若者の2人に1人は職がないという。宮崎でも若い人の仕事がない。失業するとなかなか再就職が難しい。今日もハローワークの前を通ったがたくさんの人がたむろしていた。

 

 日本も急速に衰退の道を辿っている。早く景気回復の手を打たないと間に合わない。二枚舌を使ってTPP推進しようとしているペテン師まがいの野田内閣、TPP推進でどういうわけか歩調をそろえている大マスコミ、何とか国民に覚醒してもらう方法はないものか。国債が税収を上回る日本、いくら国内消化されているといってもいつまでも続くはずがない。

 

 消費税増税がいわれているが、増税の前に、デフレ克服、円高是正、インフラ整備、経済成長を一挙に進める方策として、返済不要の無利子の国債を発行することが必要である。それが今、日本だけにできる、まさに起死回生の妙策である。






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