■ 救う会が入手していた平壌市民データについて
西岡力(救う会会長)
週刊朝鮮が入手した平壌市民200万人のデータの中に、横田めぐみさんと思われる女性が存在するという報道が注目を集めている。
実は救う会は昨年8月、平壌市民のデータを入手していた。北朝鮮内部から持ち出されたデータだ。
国家保衛部が作った平壌市民証データの中の、日本人68人のデータだ。69人分印字されていたが、1人ダブりがあり実際は68人分だった。
記載項目は以下の19項目、名前、別名、性別、生年月日、民族別、政党別、故郷、居住地(洞)、居住地(班)、配置年月日、職場職位、結婚年月日、婚姻名、結婚関係、血液型、発給年月日、市民証単位、市民証番号、備考である。救う会が入手したのは「民族別」項目に「日本」と記載されているものを検索した印字資料だ。
発給年月日は全員2004年9月9日。男11人、女57人。70から90代の老女が多数だった。救う会はすぐ、全員の生年月日を拉致被害者、特定失踪者公開分と比べたが、一致する者は1人もいなかった。
別名として日本名記載者16人、全員女性だった。関係者に照会したところ、日本名、生年月日、居住地、職場などにより10人が日本人妻であることが確認できた。そのうち6人が日本名記載者、4人は日本名未記載だが居住地、職場などにより特定できた。
救う会としては日本人妻(配置年月日1948年一人など戦前からの残留者含む)とその子弟と判断して、関係機関に情報提供した上で、データ入手ルートを保護し、今後の情報入手に活用するため非公開としていた。
その後、日本以外の外国人14人分の同じ形式の印字データ入手した。
今回、週刊朝鮮が平壌市民210万人のデータを入手し報道した。
報道によると、2005年に保衛部が作成した平壌市民の身元資料で2002年頃から作成作業してたという。
救う会は上記68人資料と比較作業を行った。記載項目数、項目名、並び順すべて一致。「民族別」欄「日本」は85人だった。85人のうち68人は内容が完全に一致した。
残り17人は男2人、女15人、その中に北朝鮮が発表した曽我ひとみさんの朝鮮名「ミンヘギョン」が名前欄にあり、生年月日一致、故郷欄に「日本新潟県」、婚姻名「ジェンキンス」とある。
それ以外の16人は別名に日本名記載3人。70代80代老女6人。この16人と68人との違いは分からない。
週刊朝鮮は日本人85人とともにそれ以外の外国人39人データを誌面で公開した。
その中に、拉致被害者1人とその家族7人が入っている。
拉致被害者1人はレバノン人シハム、民族欄レバノンだった。タイ人アノーチャさん、97年に死亡したルーマニア人ドイナさんの記載はない。
被害者家族7人は、ジェンキンズ、ブリンダ、ミカ、ジェームズ・ドレスノク(脱走米兵)、リカッド・ドレスノク(母親はルーマニア人拉致被害者ドイナさん)、ナヒ・パリッシュ(脱走米兵パリッシュとレバノン人被害者シハムの息子)、マイケル・パリッシュ(同上)、全て米国人とされていた。死亡した米兵アブシャー、パリッシュ記載なし。息子ガブリエル・ドレスノクとリッキー・ドレスノクの記載もなかった。
「週刊朝鮮」が入手した210万人の全データから、韓国人拉致被害者21名が確認された。
以上により、元となったデータは本物である可能性が高い。200万人データ全体を早急に入手し詳しい検証が求められる。
以上
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