陛下、最高39度近い発熱 宮内庁がご病状を説明。
気管支炎のため、東京大学医学部付属病院(東京都文京区)に6日から入院されている天皇陛下について、宮内庁の金沢一郎皇室医務主管と東大病院の門脇孝院長が15日、病状を公表した。せきの症状のほか、最高で39度近くになる発熱が時折みられており、抗生物質の投与を受けられているとした。
陛下のご入院後、医療関係者が詳しい病状を明らかにしたのは初めて。金沢氏は「退院しても、今月いっぱいは御所で静養いただくようお願いしている」と説明している。今月23日には、宮中祭祀の中で「最も重要」(宮内庁)とされる新嘗(にいなめ)祭が予定されている。
陛下は6日夜、気管支炎による発熱とせきの症状でご入院。退院を予定していた11日朝に37度台の発熱とせきの症状がみられたため、退院を延期された。最適な治療法を見つけるため、病院では複数の抗生物質が使われているという。