天皇陛下のご名代で甲府へ。
皇太子さまは13日、ご入院中の天皇陛下の名代として、甲府市で行われた「恩賜(おんし)林御下賜(かし)100周年記念大会」に出席された。東京から甲府までは、菊の紋が車両に入った「お召し列車(特別列車)」で約2時間かけて移動され、沿線に多くの鉄道ファンが集まった。
大会には当初、天皇、皇后両陛下が出席される予定だった。皇太子さまは「関係者がたゆみなく続けてきた尽力に対して深く敬意を表するとともに、これからもこの恩賜林が『人々のための森林』として、大切に守り育てられることを願います」と陛下のお言葉を会場に伝えられた。
式典は明治44年、水害が頻発したため、明治天皇が山梨県内にあった広大な御料地を復興に役立てることを願って下賜されてから、100年を迎えるのを記念して開かれた。下賜された御料地は、現在同県にある15.8万ヘクタールの県有林の元になっている。