日本国民の油断。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





夕刻の備忘録 様のブログより。




かねてより「日本が世界最強、最高の国家である」と主張してきたのには訳がある。先ず、これは事実である。そして、この次が一番大切なことであるが、「このことを認識していないのは我々日本国民だけである」ことである。

要するに、日本以外の諸外国は、この事実を謙虚に認めている。当然、自国が何でも一番、嘘を吐いても、捏造してでも一番を気取りたい国のある中で、表向きはそう易々とこの「事実」を認めることはない。

しかし、彼等が「間接的にこの事実を認めている」のは、日本に対するその関心の強さ、深さによく表れている。日本は世界最高の国家である、それ故に彼等は「乗っ取りたい」のである。地政学的な意味もある、高度で均質な労働力もある。素晴らしいインフラ、学校、教育、保険、その他様々な面で、国家の成熟度で我が国は抜きん出ている。

従って、何らかの形で日本を跪かせたいのである。日本の海洋資源、人的資源を、自分達の欲するままにしたいのである。

日本人が思っているほど、世界は日本に無関心ではない。
まさに反対である。極めて関心が高く、異様な目付きで注視している。
隙あらば我がものにしようと、まさに虎視眈々と狙っているのである。

このことを日本人は知らない。
何故、知らないか?
それは何度も繰り返してきたように、

 自分達は世界最高の国家の構成員だ

という自覚がないから、見えるものも見えないのである。

絶世の美女が自分自身を知らず、世間の見る目を知らず、裸同然の無防備極まる格好で、昼といわず夜といわず、独りで出歩くようなものである。世は狼、ハイエナだらけだと知らず、誰もが親切で道義的な人ばかりだと信じ、そして何より自分程度の人間に、誰も関心など持たないよ、と“思い下がって”いる。

ホンの少しでも自分や、自分の属する組織や国を誇らしい思い、自慢話でもしようものなら、やれ思い上がりだ、やれ傲慢だと批判の矢が四方八方から飛んでくる。それが嫌さに思い上がらず“下がって”いる。それが日本人の平均である。

この“過ぎたる美徳”に日本の最大の危機がある。
これをして「日本国民の油断である」と指摘したい。
何事にも適正な評価をしなければならない。
過大評価も間違いなら、過小評価も間違いである。
それは自分自身にも、属する国家にも言えることである。

必要以上の謙遜は卑下であり、一旦卑下すればその本質が見えなくなり、自分の立ち位置が分からなくなる。そうなると、相手との相対的な位置関係も分からなくなり、こうした悪循環が続いて加速度的に自虐思想へと至る。だからこそ、我々は日本が世界に占める「真の大きさ」を知るべきなのである。

これは他国を中傷し、相手を下げることによって自分を上げる、賤しい浅ましい行為を意味しないことは当然である。純粋に第三者的な視点に立って、なお優れている我が国の文化を人を、冷静に評価するべきなのである。このことを置いて、「侵略」に対処することは出来ない。

確かに自信過剰で、「この日本が滅びるわけがない」と根拠無く信じている人も困るが、その逆も困る。後者の方がなお困る。何故なら、自信過剰の者は、その自信が揺らいだ時に、慌てて対応することが予想できるが、自国に価値を見出していない者は、「熨斗を付けて差し出す可能性すらある」からである。

外にあっては領土を「不法占拠」され、「関税自主権」を脅かされても、そして内にあっては「マスコミを買収」され、「教育を乗っ取られ」ても、まさに何処吹く風で、自分達の立場すら弁えない。これは根拠無く「不滅を信じる自信過剰」の為せる技か、根拠無く「自滅を受け入れる自信喪失」の為せる技なのか。実に不思議な反応である。

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どんな小国相手にも決してこれを侮らず、
どんな大国相手にも決してこれに怯まず、
常に正しい自己評価の下で堂々と打って出る。

その為には、先ず自分自身の正しい評価から始めねばならない。
あなたは、あなた自身を正しく評価しているだろうか。
あなたは、あなた自身の価値に気付いているだろうか。

あなたは、あなたが日本人であることの意味を分かっているだろうか。
世界が憧れる日本人であることを。

世界が同時不況になり、人も国家も貧しい者はより貧しくなる現状では、あらゆるところでテロが起こる可能性がある。人質にするのに、日本人ほど適した民族はない。我々は自分達の相手側から見た“価値”に、もっと神経質になるべきである。

今の日本は極めて危うい状態にある。
それは国民の油断がもたらしたものである。
政治など「誰がやっても同じ」と思い上がったからである。
「所詮日本の政治なんて……」と思い下がったからである。

国民の覚醒からはじめねばならない。
全てをやり直す気迫を持たねばならない。
あなたは、あなた自身の価値を認識すべきである。
あなたが動けば日本は変わる、そう自覚すべきなのである。