2010年のハリウッド映画 Wall Street: Money Never Sleeps は、1987年のヒット作 Wall Streetの続編だ。米投資銀行の内幕を描いてピリピリした緊張感に溢れた前作に比べ、新作がやや落ち着いた雰囲気なのは、金融街を取り巻く時代の変遷を反映しているんだろう。家族の愛憎を描く人間ドラマ仕立てのストーリーで、主人公ゲッコーを演じるマイケルダグラスが、重ねた年輪に相応しい良い味を出している。
その映画の前半に2008年のリーマンショックが描かれていて、サブプライム 問題の悪化と風評被害で有力投資銀行が倒れる場面が登場する。資金繰りが逼迫した投資銀行の幹部のセリフにこんなのがあった。「韓国 からの金が届かない」
それを聞いて、ああ、そんな話が実際にあったなと思い出した。今からちょうど3年前、リーマンブラザースが危なくなり、アメリカ 政府が救済策を検討していたが、サブプライム の損失がどれだけ膨らむのか判らず結論が出ない。そこに突然、韓国の政府系産業銀行KDBがリーマンの株式25%を取得したいと申し出た。アメリカ は喜び、そして安堵した。これでリーマンを何とか生き延びさせることが出来る。
ところがその後、KDBが手のひらを返し、土壇場で出資を取り止めると云いだしだ。これがリーマン破綻の直接的原因だ。なぜKDBは変心したのか。実はもともと出資する気はなかったと云う説がある。当時既に金詰り状態だった韓国 政府は、満期を迎えた国債 償還の原資がなく、リーマンを助ける名目でアメリカ に借り換えを認めてもらったのだとか。本来の償還時期を過ぎたら、素知らぬ顔でリーマン救済話にさっと背を向けたと云う。
もちろんアメリカ 政府も米金融界も激怒した。何だ、あのキムチ野郎、なめるんじゃねえぞと怒り心頭だった。そのとき、彼らは決意した。今度、韓国 経済が苦境に陥ったら、絶対に助けるなと。いや、強国アメリカ のことだもの、あんなチンピラ国家ぶっ潰してやれと思ったに違いない。
さて、韓国 は経済破綻の瀬戸際に直面している。韓国 通貨ウオンは面白いように大暴落中だ。悪政インフレが国民生活を直撃するだけでなく、生産力も技術力もなく単なる組立産業しかないから、日本からの部品輸入が高騰すればビジネスそのものが成り立たない。外貨準備高 は底をつき、年利10%以上の高金利で短期国債 を立て続けに発行し、誰でもいいから貸してくださいと云う状況だ。借金で借金を返すパタンで首が回らなくなり、暴利のサラ金に手を出したようなものだ。あとは線路に飛び込むしかない。
残念ながら誰も助けない。アメリカ もヨーロッパ も相手にしない。IMF も知らん顔する。日本も支那も、擦り寄る韓国 を無視する。幾らわが国の朝鮮人民主党 だって震災復興で自国が追い詰められているときに、手を差し伸べるわけにはいかない。だって踏み倒されるのは目に見えている。無能な二流国家とは出来るだけ関わり合いを避け、おとなしく死んで行くのをじっと見守るのが一番だ。
話は元に戻るが、Wall Streetの主人公ゲッコーは前作で強欲バリバリだったけど、新作ではお金より大切なものがあると、漸く分かったと云う。インサイダー取引 で収監され丸裸になり辛酸を舐めて、初めて人生の真実がつかめたと語る。
韓国 も経済が破綻して無一文の丸裸になると、漸く反日より大切なものがあるってことに気がつくだろう。