「はやぶさ」は再び侮辱されるのか。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





「夕刻の備忘録」 様のブログより。




新内閣の陣容に関して、「人事にはメッセージが込められている」と書いたばかりである。再び、この言葉を噛み締める必要がある。確かに人事にはメッセージがある。これからやることを、誰が、どのような手法でやるか、それを人事から読み取る必要がある。

行政刷新会議にJR葛西氏ら
 野田総理大臣は、政府の行政刷新会議の体制を強化するため、JR東海会長の葛西敬之氏ら3人を新たに民間議員として起用する方針を固めました。
 野田総理大臣は、増税など国民に負担を求める前に、まずは徹底的にむだを削減することが先決だとしており、政府の行政刷新会議の体制を強化する方針を固めました。具体的には、これまで3人だった民間議員を6人に増やし、新たに、国鉄の分割民営化に尽力したJR東海会長の葛西敬之氏や、鳥取県知事として行政改革に取り組んだ前総務大臣の片山善博氏、それに、事業仕分けの「仕分け人」を務めた東京大学名誉教授の松井孝典氏の3人を起用する方針です。
 また、行政刷新会議の下に、独立行政法人の制度や組織を見直すための新たな分科会を設置する方針です。野田総理大臣は、15日、就任後初めてとなる行政刷新会議の会合を開いて、こうした方針を正式に決めることにしています。



葛西氏は別にして、松井氏は宇宙人・鳩山に近い人物であることから初期の仕分け人となり、スーパーコンピュータの予算を批判した。片山に至っては言葉も無い。直近の総務大臣であり、民主党直系である。彼等には全く中立性が無い。これも民主党によれば、「事業仕分けに理解の深い人物を選らんだ」で終わるのだろう。

こうした偏った人事を、あの帰化人が仕切るのである。「日本人には歴史教育が足りない」という中共の主張そのままを、日本の国会議員の身分をもって堂々と言ってのけたあの女工作員である。

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スーパーコンピュータの予算を仕分けされた後、日本は世界一の座を奪還した。スポーツ関連予算を斬られた後に、「なでしこ」は世界一に輝いた。広報施設は無用、「田舎でやれ」と廃止された直後に、「はやぶさ」は帰ってきた、「人類史上初」という言葉を幾ら重ねても重ねきれない程の膨大な成果とともに。そして、ダムを無駄といい、治水を軽んじた。「この予算は100年に一度の洪水の為か?」と女は鼻で笑っていた。

震災・防災訓練があったことも記憶していない前政府の無策により、多くの人が亡くなった。突然の「計画停電」により信号が消え、その結果、事故死した人も居る。死ななくてもいい人まで死んだ。救援に入った自衛隊員にも殉職者が出た。警察、消防、その他、公の為に死んだ人は枚挙に暇が無い。しかし、彼等に対する謝罪は無い、追悼の言葉すら無い。平然と同じポストに戻って来て、また同じことをやろうとしている。

スーパーコンピュータも、「なでしこ」も「はやぶさ」も、予算を仕分けされたから、関係者が奮起して、世界一、史上初を連発したわけではない。それ以前から、世界一、史上初の偉業に邁進し、充分にそう称せられる資格があった。だからこそ、それだけの成果を出せたのである。元々が世界一であり、人類史上初の偉業を達成するに相応しい努力を重ねていたのである。

従って、明確に「あの仕分けは間違い」なのである。素晴らしい成果を挙げる、ほぼ確実にそうなることが分かっていたものを、身の程知らずの馬鹿どもが、寄って集って潰したのである。

先ずは自らの不明を恥じるべきではないか。自分達が間違っていたことを認めるべきではないのか。民間人なら民間人らしく、「二度とこうした問題に関わりません、私にはその力量がありませんでした」と言って辞退するべきではないのか。

日本の国力を殺ぐことだけに熱心な、工作員の手柄たるや相当なものであろう。その工作員を再び、同じ地位に戻した。まさに「野田のメッセージ」である。

民主党では、大失敗をした人物が必ず再任される。それは自分達が「絶対無謬」であることを示さねばならないからである。失敗すればするほど、自分達は間違っていなかった、あの時のあの行動は正しかった、理念は間違っていなかったとして、ゾンビが甦ってくる。

震災・原発関連の閣僚を見れば一目瞭然である。平野に細野は再任である。そこへ加えて枝野である。何もしなかった、何も出来なかった、そして余計な事だけはした、そんなトリオの復活である。枝野の経歴を調べれば分かる、官房長官時代を含めて「輝かしい失敗」の歴史を読むことになるだろう。

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『野田総理大臣は、増税など国民に負担を求める前に、まずは徹底的にむだを削減することが先決だ…』と記事にはあるが、「無駄を削減することが先決」なのではなく、何としても増税をしたいから、そのアリバイ作りに無駄削減を「政治ショー」として見せたいだけであろう。その為には生贄が要るのであろう。

安手のショーを強行するには、あのタレント崩れが適任だという話である。「増税の為の無駄削減」であり、その為には「無駄」とやらを無理にでも探し出して、それを削って見せるパフォーマンスが必要なのである。まさに語るに落ちた話である。

これからまた「不要不急の無駄」とのレッテル貼りが横行するのである。増税の為だと称して、また「日本の誇り」が切り捨てられていく。そして、民主党に協力する人間だけは、何度でも何度でも重用されるのである。どれだけ無能でも、どれだけ見る目が無くても、同じ失敗を犯すために再び表舞台に登場してくるのである。

松井氏が、どれほど見る目の無い人間か、どれほど偏った人間か、どれほど過去の遺恨に執着している人間か、そしてどれほど中央政界に秋波を送ってきた人間か。鳩山が居酒屋の二階から手を振っていた場面を覚えておられる方も多いだろう。あの時の人物である。『東京大学名誉教授の松井孝典』とあるが、現職は千葉工業大学の教官である。所在地は習志野市、まさに野田の地盤にある大学である。この辺りも実に匂う。

そして何より、延々と「はやぶさ」とその関係者を侮辱してきた人物である。関連記事のリンクを張っておく。

「はやぶさ」は失敗と断じる仕分け人・松井孝典
 
http://jif.blog65.fc2.com/blog-entry-275.html

まさに人事はメッセージである。野田は自らの増税強行路線を貫く為に、あれほど問題視されている「初期の事業仕分け」をも肯定した。それが工作員の再登板である。野田もまた「はやぶさ」の敵である。即ち、日本の誇りを貶める人物なのである。