退散するなら解散せよ! | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





「夕刻の備忘録」 様のブログより。



国会を僅か四日で閉会する。
一体何から逃げているのか。
議員であることか、閣僚であることか、総理であることか。

尻尾を丸めて退散したいのなら、解散せよ。
無理だという自覚があるのなら、解散せよ。

俗に言う、「人事にはメッセージが込められている」と。
新総理の資質を論じる前に、閣僚人事で全てが分かる。
党内融和優先の解散先送り内閣である。
負適材・不適所の人事である。

この不況の只中で、経済閣僚が安住と枝野とは何の冗談だ。
マルチの山岡は、献金さえ返せば問題は無いと主張している。
帰ってきた女工作員は、仕分け仕分けと大騒ぎ。

前原経由の政治献金の問題は、新総理のアキレス腱である。
従って、答えない。ぶら下がりも拒否する。記者会見も開かない。
そして、遂に国会からも逃げたのである。

こんな人間に何を期待しろというのか。
最低から最悪に変わった。今度は最凶との評価もある。
昨日までも酷かったが、今日も明日も酷いのである。
日々酷くなる。人が変われば変わるだけ酷くなる。
民主党には本当に「底」が無い。

人事がメッセージなら、明らかにこの内閣は国民を愚弄している。
党内融和優先の原則は、国民を越えて適用されているのだ。
派閥の均衡を、国民生活よりも優先したのだ。

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毎度毎度、民主党総理の所信表明演説には驚かされる。余りにも無内容であり、イデオロギー先行であり、そして何よりも不潔である。演説を聞いた後に感じる違和感、不快感が凄まじいのだ。やはり今度も同じだった。40分にも及ぼうかという長い演説の中身が、これほど無内容であるとは、これを書いた「作家」も大したものである。

所信表明演説はその全文が官邸のサイトにある。
 http://www.kantei.go.jp/jp/noda/statement/201109/13syosin.html

見出しの言葉を除いて、全文は総文字数9580であった。

震災に関連する部分がその三分の一を占める。本人あるいは家族の了承を得ているのかいないのか、固有名詞を連発していた。ここまで執拗に繰り返されると、もはや「震災の政治利用」である。発災直後に「これでしばらく続けられるな」と嘯いたと言われている前職と何も変わらない。傲岸不遜なコソ泥と、謙虚を装うコソ泥と、どちらもコソ泥には違いない。

被災地に関連する発言を除いた残り文字数は6330。
その中にも無駄な状況描写と無意味な形容が山ほどある。
無駄削除を唱えながら、まさに時間の無駄、手間の無駄ではないか。

四日しか無い会期の中では、一分一秒が重大な意味を持つ。
そんな状況の中で、本質的な中身は2898文字しかない。
これなら10分程度で話せるはずだ。
こんな茶番に付き合わされている中に、既に一日が経過した。
残る会期は三日である。


聞き捨てならない発言もあった。

『民主党、自由民主党、公明党の三党が合意した子どもに対する手当の支給や、幼保一体化の仕組みづくりなど、総合的な子ども・子育て支援を進め、若者世代への支援策の強化を図ることが必要です』

何と三党合意により撤回されたはずの「子供手当」が復活している。約束を簡単に反故にする連中のことである。合意した直後に、「子供手当は無くなりません」と大嘘を言い、それをビラにまでして配り、野党に指摘されると急いで回収した。それでも民主党内ではゾンビのように生き残っていた、というわけである。

如何に内部圧力が高いかが分かる発言である。しかも用意周到に、「子供手当」なる固有名詞を避けて、「子どもに対する手当の支給」と逃げ道を作っている。何処まで卑怯なのか。言葉遊びで時間を稼ぎ、合意事項を反故にする気なのである。何処まで腐っているのだろうか。これが「誠実で謙虚な人柄」の人間のすることか。

こんなことも言っていた。

『政権交代後に取り組んできた「仕分け」の手法を深化させ、政府・与党が一体となって「国民の生活が第一」の原点に立ち返り、既得権と戦い、あらゆる行政分野の改革に取り組みます』

そのキーマンが「襟立て工作員」である。自衛隊の広報を妨害し、宇宙広報施設を奪い、スーパー堤防を潰し、百年に一度の洪水の為に予算は割けないと公言した女である。この二年間で一体どれほどの人を殺しているのか。知らない人は知って欲しい、感じない人は感じて欲しい。比喩や誇張ではなく、民主党政権下で現実に国民が殺されているのである。行政の不作為は国民を殺す、死ななくてよい人までが犠牲になる。

行政のトップに立つ人間は、その怖さを知るべきなのである。国民の命を与っている以上、失政が国民の命を奪うことは当然の話である。しかも、彼等には何の反省もない。自分達の大失政が、今の国難を呼び込んだことへの如何なる反省も見せていない。唯々居直るのみである。ホンの僅かでも反省があるなら、少しは利口になるものだ。利口になれば謙虚になるものだ。民主党が謙虚なら、会期を四日にすることなど有り得ない。

野党に協力を呼び掛けながら、相手の足を踏みつける。今時の国会会期を四日間に選定したこと。それに対する全野党の批判を無視したこと。そして遂に、この超短期国会を強行したこと。これだけでも退陣に値する。国難を連呼し、与野党協力を声高に謳い、その実は逃げ回るだけ。こんな姑息な内閣は史上初めてである。

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あるブログを偶然見た。団塊オヤジが最近はじめたものらしい。
曰く「野田総理に期待する」
「与野党協力して復興対策を行って欲しい」
「自民党も批判ばかりせず提案をして欲しい」云々とあった。

そして、その締めには「国民はしっかりと見ていますから」と書かれていた。どれもこれもマスコミ報道の通り、その丸写しである。国民などと話を拡げずに「あなたこそ、しっかりと見るべきである」。民主党の国対自らが「不完全内閣だから」と言い、幹事長が「国会を長くやると内閣が持たない」と言う。こんなことすら知らないのだろう。

「政局ばかりの国会ではダメだ」と言う人達は、民主党幹部の一連の発言を如何に聞いているのか。そこに自民党の入る余地などない。民主党単独での政局であり、病的な自作自演なのである。

こういう人達が民主党を支えているのだろう。こういう人達だけに支えられている民主党は恥を知れ。正心誠意だの精一杯だの懸命の努力だのと叫べば、ただそれを聞いただけで「頑張っているな」と錯覚する奇妙な人達が彼等を支えているのである。
病巣は深い。本当に深い。