【甘口辛口】
国のピンチに…“夜郎自大”な民主代表選候補者ら。
一体いつまで続くのかと思われた猛暑から、大雨一発で季節は劇的に急変した。シャツ1枚では寒いくらいで何よりも有り難い天然クーラーだが、見方によっては民主党代表選で右往左往している永田町あたりに“いい加減、頭を冷やせ”とばかり天がぶっかけた、いましめの冷水のようでもある。
やれ「大連立」だ、「増税がどうこう」だ、「マニフェストを見直すかどうか」など、ご都合主義のへ理屈ばかり。日本をどうしたいのか国家のビジョンなど何もない。おまけに小沢一郎氏の党員資格停止処分の解除云々も代表選の争点になりそうだ。悲しくなるほどのレベルの低さではないか。
いち早く手を挙げ、当初本命視されていた野田財務相は20日、鳩山前首相と会って協力を仰いだ。“財務省の操り人形”と揶揄され、増税路線が不評を買っていることから「増税から逃げるわけではないが、経済情勢を見て判断する」と修正した。信念も何もない。出馬を支持してくれると思っていた前原前外相も出馬の方向を探っているという。
出馬に際し野田財務相は何の根回しもなかったようだ。自分の戦略さえ立てられない人が急激な円高が進み、生き馬の目を抜く世界経済の中で何の戦略性もなしに国の財布を預かっているのかと思うと情けない。本来なら代表選より、国が沈むかどうかのピンチに陣頭に立って対処すべきではないのか。
自分の力量を知らない人間が、仲間内で大きな顔をしていい気になることを“夜郎自大”という。財務相はじめ代表選に出ようという人たちは、まさにそれだ。せっかく涼しくなったのに見苦しくも暑苦しい“バケツの中の争い”は、うっとうしいだけだ。
(サンケイスポーツ 今村忠)
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