万葉集。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





朝に日に 色づく山の 白雲の 思ひ過ぐべき 君にあらなくに


【朝ごとに日ごとにもみじする山にかかる白雲のように、忘れがたいあなたよ。】


一朝ごと、そして、日ごとに色づいていく山。秋の紅葉は、どんどん濃くなっていきます。赤、緑、黄色と色彩豊かな山に、くっきりと白い雲がかかる。そんな鮮やかな白雲のように、あなたを忘れることはできないと詠んだ歌。

紅葉が色づくのを朝日の中で見つけ、一日経つごとに深まっていくのを感じさせる。紅葉の輝きと太陽の輝きに、高貴さの象徴である白の鮮明な色が加わる。作者、厚見王の都会人ならではの美意識で、山そのものの美しさを歌に取り込んで、新しい美しさを作り上げているのです。

この歌は、単なる恋歌ではありません。「君」と呼ばれるのは、男性。つまり、男性である作者が女性の立場になって男性をほめた戯れの歌なのです。


朝に日に 色づく山の 白雲の 思ひ過ぐべき 君にあらなくに


校訂原典

朝尒日尒 色付山乃 白雲之 可思過 君尒不有國

現代語訳

朝ごとに日ごとにもみじする山にかかる白雲のように、忘れがたいあなたよ。

脚注

1)女性の立場にたった戯れの恋歌。
2)朝日に輝く色彩、日中の色どりが、一日一日と美しくなる山。
3)雲は文脈上「思ひ過ぐ」に続くが、君を象徴する。
4)忘れてしまうような君ではないことだのに。君は男性。

〔資料協力〕講談社文庫 万葉集ー全訳注原文付
中西 進






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