【なでしこ】INAC沢ら7人、1億円スポンサー現る。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110816/scr11081613110002-n1.htm
サッカーの女子W杯ドイツ大会で優勝した日本代表「なでしこジャパン」に、またまた大きなご褒美だ!! 主将のMF沢穂希(32)やMF川澄奈穂美(25)ら、なでしこリーグ・INACに所属する7人が、食品関連大手のサンヨー食品(本社・東京都港区)とスポンサー契約を結ぶことが15日、明らかになった。INACとの契約も含め、2年間で推定総額1億円の超豪華版。『サッポロ一番』のサポートで、なでしこがロンドン五輪での金獲りを目指す。(サンケイスポーツ)
W杯優勝の快挙が、前代未聞の“なでしこドリーム”に結実した。国内売り上げ1位を誇るインスタントラーメン「サッポロ一番」で知られるサンヨー食品が、INACに所属するMF沢、川澄、FW大野、高瀬、DF近賀、田中、GK海堀のW杯メンバー7人とチームに対し、超破格のスポンサー契約を締結。20日にも正式発表されることが分かった。
「年間数億食が流通する『サッポロ一番』のブランドに負けない存在感が『なでしこ』のブランドにあると考え、契約させていただきました」
同社関係者が説明した。7月9日のW杯準々決勝でドイツを破り、4強に進出した前後から交渉が始まり、最終合意に至ったという。
7人はまず、来月始まる新CMなどに起用される。選手個人と一般企業のスポンサー契約は女子サッカーでは異例で、W杯後初。「サッポロ・イ・チ・バン」のメロディーをバックに、ラーメンに舌鼓を打つ沢らの笑顔が、お茶の間をにぎわしそうだ。
「女子サッカーへの長期的なサポート」を願う同社は、所属のINACも支援。2年契約で来季から、ユニホーム背中部に『サッポロ一番』のロゴを掲出する。選手との契約を合わせ、2年間のスポンサー料は推定総額で1億円を下らない。7人には、このうちの6~7割が支払われるとみられる。日本協会関係者は「女子では史上最高額でしょう」と証言する。
日本代表といえども、INACの7人のうち、プロ契約は沢と大野の2人だけ。沢ですら推定年俸は600万円に過ぎない。W杯優勝で約950万円のボーナスを手にし、国民栄誉賞を受賞しても、OL生活で生計を立てる選手が多い状況に変わりはない。今回の大型契約は、サッカーに集中する環境作りを後押ししそうだ。
19日には「なでしこジャパンvsなでしこリーグ選抜」の慈善試合、そして9月にはロンドン五輪最終予選(中国)も控える。他にも複数企業が「なでしこ」のスポンサーに興味を示しており、予選突破でさらにオファーが届く可能性は高い。
『サッポロ一番』の支援を受けて目指すは、最高峰の舞台での「世界一」。五輪予選突破、そしてロンドンでの金獲りへ、なでしこジャパンは17日、都内で再始動する。
破格のスポンサー契約が明らかになったINACの沢(左)と川澄。
ロンドン五輪キップ獲得へ、環境は整った。

