【皇室ウイークリー】(192) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







皇后さま「アチョー」お気に入り。
愛子さま「イングリッシュセミナー」にご参加。




天皇、皇后両陛下は8日、東京都板橋区の成増団地で、東日本大震災に伴う福島・宮城両県の避難者を見舞われた。団地の集会所には約30人が集まり、両陛下は全員に言葉をかけられた。
陛下は福島県浪江町の高校2年、松崎恭隆さん(16)に「将来はどういう構想を描いているんですか」「よい未来をつくられるようにね」などと話された。

 皇后さまは今回も避難者の手を握る場面がみられた。福島市から2歳と8カ月の子供2人を連れて避難してきた渡辺明美さん(31)に対しては「よく2人を守ってこられましたね」とねぎらわれた。

 両陛下は12日夜には東京都港区で、平成12年の三宅島の噴火を題材にした映画「ロック~わんこの島」を鑑賞された。一緒に映画を見た出演者の佐藤隆太さんは「いろんなシーンでお2人で話されており、楽しんでいる様子が伝わってきてホッとした。両陛下と並んで自分の映画を見る機会があるとは思っていなかった。幸せだった」。

 また、映画には麻生久美子さん演じる被災した女性が、明るさを失わずに「アチョー」とほかの人の頭をチョップする場面が何度もあった。麻生さんによると、皇后さまは終了後に「アチョーはとてもよかったですね」と感想をおっしゃったという。

皇太子ご夫妻の長女、敬宮愛子さまが8月上旬、学習院女子大学で行われた「イングリッシュセミナー」に参加したことが、小町恭士東宮大夫の12日の定例会見で明らかになった。

 説明によると、セミナーは英語学習の一環で、愛子さまが通われる学習院初等科や中等科などの児童、生徒らを対象に年1回行われている。小学4年生の愛子さまは8月6日から11日まで、日曜日の7日を除く5日間にわたってセミナーに参加した。

 セミナーには小学4年生から参加でき、同学年の児童の参加者は「20人弱」だったそうだ。小町東宮大夫は、「(愛子さまは)英語に関心があると拝察している」と明かした。

 最後の11日は、皇太子さまが付き添い、帰りには地下鉄に乗られたという。その後、ご一家は静養のため那須御用邸(栃木県那須町)に入られた。数週間滞在される。

 ご一家は新幹線で移動された。ピンクのワンピースに白いカバンを持った愛子さまは、東京駅のホームで新幹線に乗る直前、見送りの駅職員に対し、しっかりとおじぎをしてあいさつされた。

 JR那須塩原駅では、栃木県の福田富一知事の出迎えに、皇太子さまが「こちらも東日本大震災で被災を受けた方々が多くいらっしゃるでしょう。お見舞い申し上げます」と話されたという。

愛子さまは、ここでも皇太子妃雅子さまとともに、福田知事にしっかり会釈をされた。福田知事が「アカトンボとセミがお待ちかねですよ」と話すと、愛子さまは、表情がやわらぎ、にこっと笑顔を見せられたという。

 熱心な読者の方は、「このやり取りは、どこかでみた気がする」と思われたかもしれない。昨年8月、ご一家は4日から須崎御用邸に入られた。このとき、伊豆急下田駅で出迎えた川勝平太・静岡県知事は「『お魚のお友達が待っていますよ』と話しかけると、愛子さまが笑顔を見せられた」と明かしたのだった。今回の福田知事は、昨年のこのやり取りを参考にして言葉を選んだのだろうか。

 今回、迎えの車に乗る前に、皇太子ご夫妻は駅頭に集まった約400人の歓迎に手を振って応えられた。愛子さまも、下ろしていた手を少し挙げようとされたが、すぐにまた下ろされてしまった。このようなしぐさを2回ほどされたが、小学校4年生の愛子さまにとって、大勢の人々に手を振られるのは、まだ恥ずかしいのかもしれない。

 宮内庁によると、皇太子さまは公務のため27日に一度帰京し、30日に再び那須御用邸に戻られる。

高円宮家の三女で城西国際大学福祉総合学部3年の絢子さまが、8月29日から9月13日にかけて、同大の授業の一環でカナダを旅行されることが9日の閣議で報告された。

 宮内庁によると、絢子さまは29日、民間機で成田をご出発。カナダのビクトリアを訪れ、カモーソンカレッジで語学研修やカナダ文化を学ばれる。ビクトリア滞在中は、同カレッジ関係者宅に、他の学生らとホームステイされる予定。

 9月9~12日まで、バンクーバーにご滞在。ブリティッシュ・コロンビア大学で、同大の教授や大学院生らと、児童福祉や子育て支援に関する調査、視察を行われる。9月12日にバンクーバーを出発し、13日に成田に帰国される。

 絢子さまは昨年も授業の一環で、今回と同じビクトリアとカナダを訪問されている。

各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

 秋篠宮ご夫妻は8日、宮邸で、外務省儀典総括官から進講を受けられた。

 10日、宮邸でフジサンケイグループ代表、産経新聞社長、日本工業新聞社長から「第20回地球環境大賞」について説明を受けられた。12日には宮邸で、宮内庁と皇宮警察本部の人事異動者とお会いになった。

 常陸宮ご夫妻は10日、宮邸で、離任する駐日スウェーデン大使夫妻を引見された。

 常陸宮さまは12日、宮邸で、東京動物園協会の新旧理事長らと懇談された。

 高円宮妃久子さまは6日、静岡県を訪問し、「第35回全日本少年サッカー大会」に臨席された。

 7、8の両日、秋田県をご訪問に。白瀬日本南極探検隊100周年記念プロジェクト「白瀬・南極・環境企画展」をご覧になった。

 9日には、明治神宮野球場で、「高円宮賜杯第31回全日本学童軟式野球大会」の開会式にご臨席。翌10日は同大会の第1試合を観戦された。

 10、11の両日、青森県を訪れ、「高円宮賜牌第44回全国高等学校アーチェリー選手権大会」に臨まれた。

 高円宮家の次女、典子さまは8日、東京体育館(東京都渋谷区)で、「第46回全国私立短期大学体育大会開会式」に臨席し、公開競技をご覧になった。