【皇室ウイークリー】(190) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







両陛下と皇太子ご一家がご昼食 

悠仁さま「ヤンマ捕まえたよ」




天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻は25日、皇居・御所で千年の式年を迎える一條天皇の事蹟(じせき)についての進講を受けられた。宮内庁関係者によると、午前中に進講が終了すると夏休み中の敬宮(としのみや)愛子さまが合流し、一緒に昼食を取られたという。

 震災後、両陛下と皇太子ご一家が一緒に食事をされる機会は少なくなっていた。

 両陛下は26~29日にかけ、那須御用邸(栃木県那須町)で静養された。4日間という短い日程の中、両陛下は東日本大震災の被災者を見舞うなど精力的に活動され、公的な予定のない日は28日しかない、多忙なご静養となった。

 そのためか、昨夏のように秋篠宮ご夫妻と長男の悠仁さまが合流されることはなかった。

 宮内庁幹部によると、夏休み中の悠仁さまは、赤坂御用地内で昆虫採集を楽しまれているという。悠仁さまは「ヤンマ捕まえたよ」と笑顔で話されたという。

 さて、例年、両陛下は那須での静養の際に新幹線を使うが、今回は東京から車を使い、栃木県内では主にマイクロバスで移動された。宮内庁によると、震災の影響で、JR側が新幹線の臨時列車を運行する万全の態勢がとれなかったためだ。一般ダイヤの新幹線の利用も検討されたが、ハイシーズンのため席の確保が難しかったという。

26日は御用邸入りに先立ち、御料牧場(同県高根沢町)を訪問し、東日本大震災で被災した牧場内の建物をバスに乗って視察された。牧場では地震により、皇室に提供される牛乳を滅菌したり、瓶詰めしたりする機械が破損したが、宮内庁によると、6月末までに修理がおおむね完了。県の検査や試運転を経て、7月21日から皇室に提供できるようになった。乳製品についても、震災以前のように、週3回提供されるようになるという。

 機械の修理までの間、皇室では牛乳や乳製品を外部から調達していたとみられるが、野菜類や肉類は震災以降も週1回、皇室に提供されてきたという。肉類は冷凍のものを中心に利用していたそうだ。

 この日、両陛下は牧場の視察に加え、高根沢、芳賀両町長から、また御用邸では那須町長から震災の被災状況を聴取された。

 27日は、那須御用邸に隣接する「那須平成の森」(栃木県那須町)を視察された。

 那須平成の森は今年5月にオープンした国立公園。「国民が自然とふれあえる場所に」という陛下のご意向を受け、那須御用邸の北半分が平成20年3月、陛下の即位20年を機に宮内庁から環境省に移管し、公園として整備された。

 両陛下はまず、森の生態系を紹介するフィールドセンターをご視察。陛下は、森に生息する動物の足跡を見て「これはカモシカですか?」「これはタヌキかな?」とご質問に。職員の説明で、別の動物のものだと分かると「(ご自身の推測が)みんな違うのね」と笑顔で話された。

森の中では、陛下は麦わら帽子を、皇后さまは日傘を差してご散策に。観光客とすれ違うと、陛下は「よい散策ができるといいですね」、小学生の男の子には「よい夏休みになるといいですね」と話しかけられた。

 陛下は整備された道だけでなく、クマザサが茂る森の中へも皇后さまを誘って足を運び、針葉樹の葉の裏を観察されていた。

 同じ日の午後には、那須町内の避難所となっているホテルを訪れ、福島県から避難する人々を見舞われた。

 陛下は避難して田植えができなかったと話す浪江町の農業、立林茂さん(63)に「やはり土はだいぶ汚染されていますか」と話し、放射能の被害を心配されていた。

 皇后さまは「少しお湯に入って休まれましたか」「こちらは風が涼しいから、大切になさってください」などと話し、泣き出す人たちの手を握って励まされた。 

 両陛下は29日午前、帰京に先立ち、那須町内の農家、平山博文さん(67)宅を訪れ、スプレーギクの栽培ハウスを視察された。

 当初、両陛下はピンク色のつぼみをつけた「カタリーナ」という品種をご覧になるだけの予定だったが、陛下はさらに、ハウスの奥で花を咲かせた品種「オーラ」に関心を示し「あちらに移動してもよろしいですか」と話された。

 陛下は案内役の平山さんの長男、文修さん(39)に「どうやって切るのですか」とご質問に。説明を受け、陛下が柄の長い鎌を使って自ら収穫される場面もあった。皇后さまは鎌の形に興味を持ち「初めて見ました」と驚かれていた。

 視察後、両陛下は平山さん宅でご懇談に。平山さんの畑でとれ、家族が手作りした、かぼちゃの煮物、トマト3切れ、キュウリとナスの漬物を残さず召し上がったという。

皇太子ご夫妻も今週は東北地方で被災者を見舞われた。

 26日に福島県郡山市を訪問したもので、震災で被害が大きかった東北3県にご夫妻で入られたのは、6月4日の宮城県に続いて2回目となった。

 ご夫妻は午後1時半、新幹線で郡山駅にご到着。皇太子さまは上着を着ていたが、福島第1原発の避難者を見舞った「ビッグパレットふくしま」ではシャツ姿になられていた。「おととい一時帰宅をした」と話した福島県富岡町の猪狩昭子さん(81)に対しては「どのくらいの時間帰られたんですか?」「ご家族は?」などと尋ねられた。

 ホール、廊下には、ご夫妻を一目見ようと数百人が集まった。雅子さまは前回のお見舞いと同様、ひざをついたり、涙を浮かべたり、しゃがんだまま横に動いたりしながら、熱心に避難者の話を聞かれた。雅子さまは「大変でいらっしゃると思いますけど、お体を大切に」「このあとは仮設に?」などと声をかけられた。長男が九州で働いていると話した女性には「遠くに行って寂しいですね」と話された。

 初めての訪問となった仮設住宅では、3歳の男児が雅子さまの足にしがみつく場面もあった。

 なお、両陛下の福島県訪問(5月11日)の際には、県産の野菜を大量に購入して皇太子ご一家、秋篠宮ご一家にも配ったことが話題となったが、佐藤雄平知事によると、皇太子ご夫妻からは今回、その話題は出なかったそうだ。

 各宮家は今週もさまざまな公務を果たされた。

秋篠宮ご夫妻と次女の佳子さまは26日、宮邸で、福島県教育委員会委員長らから「第35回全国高等学校総合文化祭」について説明を受けられた。

 秋篠宮ご夫妻は27日、静岡県を訪問し「第45回全日本高等学校馬術競技大会」開会式に臨席された。

 寛仁親王殿下の次女、瑶子さまは26日、日本武道館(東京都千代田区)で、「第46回全日本少年剣道錬成大会」と「第36回全日本選抜少年剣道個人錬成大会」を観戦された。

 高円宮妃久子さまと次女の典子さまは27日、明治記念館(東京都港区)で、「第25回独創性を拓く先端技術大賞」授賞式とレセプションに臨まれた。

 久子さまは28日、パシフィコ横浜(横浜市)で、「日本国際切手展2011」開会式に臨まれた。





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       東久邇成子さんの50年式年に当たり、豊島岡墓地を訪問された天皇、皇后両陛下

                           =23日午後4時10分、東京都文京区(代表撮影)












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