子供たちが守る郡上八幡の伝統。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







【都道府県 伝統の教え】岐阜県

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110723/edc11072307410001-n1.htm





「行ってみたい」と思う町がある。水の豊かな城下町、岐阜県の郡上八幡(ぐじょうはちまん)もその一つだ。郡上おどりで知られ、郡上市(旧八幡町)にあるこの町で、子供たちが橋から清流に飛び込む度胸試しが通過儀礼として伝わり、池永陽氏の小説『少年時代』にも描かれた。

 郡上八幡は長良川の支流、吉田川が流れ、川は生活に欠かせない。一番高い新橋は約12メートル、5階ほどの高さで大人でも足がすくむ。中学になるまでに飛び込めれば一人前。『少年時代』は昭和40年代の郡上八幡を舞台に、まだ橋から飛び込むことができない中学生が家族や友人、教師らと成長していく物語。数年前にテレビドラマになり転任してくる美人教師役をサトエリ(佐藤江梨子さん)が演じ評判になった。

 橋から飛び込むのは危険なようだが、観光協会などによると、幼い頃から川に親しみ、川岸の低い岩から高い岩、橋と順に試していくという。もちろん増水のときは飛び込まない、周囲の安全を確認するなど暗黙のルールを守っている。

 400年伝わる郡上おどりは7月中旬から9月にかけ行われ、8月のお盆には4夜、徹夜おどりがある。観光客らも参加できるが、地元でも踊れない小学生が多くなっているといい、学校で指導する所もある。