テレビに苦笑・・・。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







【甘口辛口】なでしこ選手を「タレント」扱い。

http://sankei.jp.msn.com/sports/news/110722/scr11072221150017-n2.htm




さすがに一段落したろう、と思っていた「なでしこ」メンバーのテレビ出演が21日も続いていた。

 朝のある民放番組では美人FW丸山桂里奈に得意のいっこく堂の物まねまで披露させていた。カメラの前でも、ものおじしないそうだが、サッカー選手というよりまるでタレント扱いに「何もそこまで…」と苦笑してしまった。

 偉業は偉業として、「よそがやるなら、ウチもやる」といった金太郎アメのようなテレビの内容にはうんざりする。

 今回の女子W杯は始まった当初、やっていることさえ知らなかった人がほとんどだったろう。それがこの異常なまでのフィーバーぶり。いかにも日本的な現象、といったところだろう。

 そういえば、08年北京五輪で金メダルを取った女子ソフトボールチームも凱旋後は、テレビに引っ張りだこだった。なでしこの沢穂希のように、エース上野由岐子の顔は日本中に知れ渡った。

 しかし、その後のリーグ戦の観客動員には結び付かず、五輪実施競技から外れたこともあって一過性の人気で終わってしまった。

ある女子サッカー関係者は願いを込めて言う。「ソフトボールとは立場が違うが、各チームが力を合わせ、なでしこリーグのステータスをあげることが先決。テレビ局には映像は無理でも、スポーツニュースでJリーグのように試合結果だけでも流してもらえれば選手たちの励みになり、大変なバックアップになる」。

 24日になでしこリーグが再開され、9月1日から五輪アジア最終予選が始まる。そこまでは映像でも露出するだろうが、その先が問題だ。

 これだけ取り上げておいて後は知らんぷりせず、テレビは試合結果ぐらいは流しても損はないだろう。


                                     (今村忠)