半世紀ぶり奇祭「鯨まつり」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







海神・住吉大社1800年で安全祈願




大阪・堺の伝統行事「鯨まつり」が今夏、57年ぶりに復活する。巨大なクジラ山車(だし)をひいて住吉大社(大阪市住吉区)へ奉納する勇壮な行事で、地元住民が中心となってクジラ山車の復元に取り組んだ。地元住民は「今年は東日本大震災の津波で多くの犠牲者が出ており、海の安全を祈願したい」と話している。

 祭りの起源は鎌倉時代末期とされ、クジラを捕り逃した漁師を慰めるために踊ったのが始まりと伝わっている。堺の奇祭として、明治以降は約20~30年に1回のペースで開催。漁師らが竹と布で作った全長27メートルものクジラの山車をひき、伝承の「鯨(くじら)音頭」や「鯨踊り」とともに練り歩いた。もともと不定期に開催されていたため昭和29年を最後に忘れ去られていたという。

 今回の復活は、同市堺区出島町の郷土史研究家、鎌苅一身さん(63)が呼びかけ、地元の自治会などとともに実行委を結成して実現した。写真資料や、昭和29年当時の参加者に聞き取り調査してクジラ山車を設計。大阪市内の竹材店に依頼して制作を進め、骨組み(全長12メートル)が完成した。中に人間が入る構造で、口を開け閉めするほか、尾びれを動かしたり、潮を噴かせたりする。

 鎌苅さんは、「今年は住吉大社の鎮座1800年記念の年でもあり、復活できてうれしい。鯨まつりを知らない世代が増えたが、ぜひ昔の漁師たちの活気や息づかいを楽しんでほしい」と話している。7月24日に住吉大社の境内、8月1日に住吉大社から堺市内に向けて練り歩く予定。





草莽崛起  頑張ろう日本! 


制作中で骨組みが完成したクジラの山車。住吉大社1800年祭を機に復活することになった=5月24日午後、堺市堺区(大塚聡彦撮影)

草莽崛起  頑張ろう日本! 



草莽崛起  頑張ろう日本!