両陛下、福島をお見舞い。
原発半径45キロ圏内をご視察。
天皇 、皇后両陛下は11日、東日本大震災の被災者を見舞うため、福島県を日帰りで訪問された。福島市と、福島第1原発から半径45キロ圏内の相馬市に入り、津波で被災した地域を視察された。両陛下はこれまでに宮城、岩手の両県を訪問しており、今回で被害が甚大だった東北3県全てに足を運ばれたことになる。
福島市の体育館で、陛下は南相馬市から子連れで避難する母親に「こうした事故があると、小さいお子さんがいると心配ですね」と話された。皇后さまは南相馬市の高校2年の男子生徒に「各地に友人が散り散りになってどれほどお辛いことか」と気遣われた。
宮内庁 によると、相馬市へ移動する自衛隊ヘリの中で両陛下は、地震の起きた午後2時46分に合わせ、黙祷(もくとう)をされたという。
両陛下はその後、相馬市に入り、津波で壊滅的な被害を受けた海沿いの原釜・尾浜地区をご覧になった。この地区で146人の死亡が確認されたとする説明を聞くと、小雨の中傘を閉じ、クレーン車 ががれきの中で動いている方に向かって黙礼された。
宮内庁 によると、今後は時間をおいて復興状況の視察などを検討されるという。