ビンラーディン遺体を確保。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







【ビンラーディン死亡】

米諜報機関が殺害、パキスタン首都で家族と一緒…。



【ワシントン=犬塚陽介】米CNNは1日、2001年9月11日の米中枢同時テロを首謀者した国際テロ組織アルカーイダの最高指導者、ウサマ・ビンラーディン容疑者が死亡したと報じた。米政府が遺体を確保したという。ビンラーディン容疑者はパキスタンの首都イスラマバード郊外で家族と一緒にいたところを米諜報機関に殺害された。

 報道を受け、オバマ大統領が会見した。

 同時テロをはじめとした反米テロ活動の“象徴”となっていたビンラーディン氏の死亡で、米国の「反テロ戦」はこれまでで最大の成果を達成した。ただ、アルカーイダの残存組織はいまだ世界各地に残っており、最高指導者が死亡したことで、テロ活動などの動きが一気に高まる恐れも出ている。

 米国は同時テロ直後、ビンラーディン氏を最重要容疑者として、同氏をかくまっていた当時のアフガニスタンのタリバン政権に身柄引き渡しを求めたが、タリバン側はこれを拒否。01年10月からアフガニスタンでの空爆に踏みきった。タリバン政権は同年12月に崩壊したが、ビンラーディン氏は東部のアルカーイダ拠点、トラボラに潜伏していたことが確認されたのを最後に具体的な消息が分からなくなっていた。

 しかし、02年10月、インドネシア・バリ島のディスコで発生した爆弾テロについて、翌11月にカタールの衛星テレビ局アルジャジーラが、テロを称賛するビンラーディン氏の録音テープを放送。米国当局もテープが同氏の肉声であることを確認していた。



米中枢同時テロの経過。


米中枢同時テロ以降の経過は次の通り。(現地時間)

 2001年9月11日 米中枢同時テロ発生、約3000人死亡

 14 米国がテロ実行犯19人の氏名公表

 15 ブッシュ米大統領が「ビンラディンは最重要容疑者」と言明

 10・7 米英軍がアフガニスタン攻撃開始

 9 テロ組織アルカイダが対米報復を宣言

 11・13 北部同盟が首都カブール制圧

 12・7 アフガンのタリバン政権が消滅

 02・10・6 イエメン沖でフランスの大型タンカーが爆発、イスラム過激派が犯行声明

 12 インドネシア・バリ島で爆弾テロ、日本人夫婦を含む観光客ら202人死亡

 11・28 ケニア・モンバサのホテルで自爆テロ、イスラエル人ら16人死亡

 03・3・1 アルカイダのナンバー3モハメド被告を拘束

 3・20 イラク戦争開始

 4・9 バグダッド陥落

 5・16 モロッコ・カサブランカで連続自爆テロ

 8・19 バグダッドの国連事務所で爆弾テロ、デメロ国連事務総長特別代表ら24人死亡

 11・15 トルコ・イスタンブールのユダヤ教会堂で爆弾テロ

 20 イスタンブールの英国総領事館近くで爆弾テロ

 04・3・11 マドリードの3駅で列車爆破テロ、約200人死亡

 9・9 ジャカルタのオーストラリア大使館前で爆弾テロ

 10・29 ビンラディン容疑者が同時テロ指令認める

 11・5・2 ビンラディン氏死亡との報道




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       米中枢同時テロで、テロ犯が乗る旅客機が衝突し、黒煙を上げる世界貿易センター

                            =2001年9月11日、米ニューヨーク(ロイター)



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    アフガニスタン・ヘルマンド州の山岳地帯で一部のメディアと会見するビンラーディン容疑者

                                       =1998年12月24日撮影(AP)



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    1日、ホワイトハウスで会見し、ビンラーディン容疑者の死亡を発表するオバマ大統領(AP)




オバマ大統領が緊急声明「正義は遂行された」


【ワシントン=犬塚陽介】オバマ米大統領は1日夜、ホワイトハウスでテレビカメラを前に緊急声明を発表し、2001年9月11日の米中枢同時テロの首謀者で、国際テロ組織アルカーイダの指導者ウサマ・ビンラーディン容疑者を「米国が実施した作戦で殺害した」と語った。米国が遺体を確保しており、本人と最終確認した。米国が最大の標的と位置づけていたビンラーディン容疑者の殺害で、米国が遂行するテロとの戦争は大きな転換点を迎えた。

 米国は先週、ビンラーディン容疑者がパキスタン国内に潜伏していることを確認。パキスタン当局と協議の上、米情報当局が拘束・殺害に向けた作戦を実施した。オバマ大統領は声明で、「正義は遂行された」と語った。

 一方、ビンラーディン容疑者の殺害で、アルカーイダ系のテロ組織が報復に出る可能性もあり、米政府は警戒を強めるとみられる。

 また、米国とパキスタンの間では米情報当局のパキスタン国内での活動をめぐって軋(あつ)轢(れき)が生じており、ビンラーディン容疑者の潜伏状況や米情報当局による殺害方法をめぐって両国関係の緊張がさらに高まる可能性もある。

ビンラーディン容疑者はサウジアラビア出身。米国はビンラーディン容疑者の拘束、殺害を最重要課題に位置づけていた。

 同時テロ後、ブッシュ前政権はアフガニスタンに滞在していたビンラーディン容疑者の身柄引き渡しを当時のタリバン政権に要求したが、拒否された。タリバン政権の崩壊後はパキスタンとアフガンの国境付近で潜伏生活を続けていたとされる。

 ビンラーディン容疑者は潜伏中もビデオや音声での声明を発表し、欧米諸国との戦いを呼びかけていた。

 米国は同時テロのほか、1998年に発生した在ケニア、タンザニアの米大使館爆破事件、2000年にイエメン沖で爆弾を積んだボートが米駆逐艦コールに突入した事件にもビンラーディン容疑者が関与した可能性があるとみている。