被災住民も「菅降ろし」? | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







【名言か迷言か】



菅直人首相が21日、東京電力福島第1原発事故で避難所となっている福島県田村市の体育館を視察した際、避難中の住民から厳しい言葉が投げかけられた。

 それは、首相の帰り際だった。一部だけを見て、避難所を出ようとした首相の背中に向けて一組の夫婦が大声をあげたのだ。

 夫「もう帰るんですか」

 妻「無視していかれる気持ちってわかりますか」

 首相「ごめんなさい。いや、あの、反省させてください。そんなつもりはなかったんですよ」

 首相は立ち止まって平謝りだったたが、夫婦は収まらない。

 妻「もう限界です。信用できるものも、なかなか信用できないですよね」

 夫「先の見えない不安を抱えているんだ。内閣でどうだのこうだのってやってるんなら、その人たちみんなつれてきて、ここで生活してみてください」

 首相「全力をあげてやっているんで」

 そう答えるのが精いっぱいだった。

 福島視察に先立つ、18日の参院予算委員会で首相は「やらなければいけない責任から逃れるつもりはない。欲張りかもしれないが、復旧・復興と財政再建の道筋をつけることも含めてやれたら政治家として本望だ」と政権維持に強い意欲を見せた。

 が、震災後、速やかな復旧・復興に向け、自民党に大連立を持ちかければ断られ、後手に回る震災対応には民主党内からも退陣論が吹き上がっている。今週は、桜井充財務副大臣がメールマガジンで「首相を交代させろという声が出てくるのは当然だ」と書くなどついに政権内部まで「菅降ろし」の動きは広がっている。

話を被災地に戻そう。

 その「菅降ろし」は今や永田町だけではないということだろう。被災住民が首相に面と向かって「信用できない」と言うのだから。国難とも言える大震災への政府の対応を見るにつけ、首相に対して「NO」を突きつける被災住民の気持ちは日に日に強くなっているのだ。

 視察後、首相は記者団に「もっと被災者の立場に立って、全てのこと考えなければならないと痛感した」と語ったという。被災者や国民の立場に立って、全てのことを考えれば、自分が国難を克服する「障害」となっていることに気づかないのだろうか。自民党をはじめとする野党は大連立の条件、「菅抜き」を決して引き下げようとはしない。障害は首相自身なのだ。

 政権交代前、大勝し、衆参のねじれを引き起こした平成19年の参院選結果を「直近の民意」だと言って、自民党に政権交代を迫ったのは民主党だった。民意、言い換えれば世論がは民主党の最大の武器だったはずだが、その民意や世論はもはや民主党から離れている。

 そして、その民主党離れを引き起こしている最大の原因もまた、首相自身なのだ。(小島優)

◇…先週の永田町語録…◇

 (18日)

 ▽二正面作戦

 菅直人首相 緊急災害対策本部と原子力災害対策本部を設置し、本部長に就任した。まさに二正面作戦をやらなければならない事態になり、全力を挙げてきた。(東日本大震災の対応について参院予算委員会で)

 ▽肝心の民主党が

 逢沢一郎自民党国対委員長 肝心の民主党がグラグラガタガタしていては、オール政党の体制はとれない。(復旧・復興に対処する政策機関への参加を与党が求めていることに関し記者団に)

 (19日)

 ▽ナンセンス

 安住淳民主党国対委員長 議論が独り歩きしている。現時点ではまったく白紙だ。消費税を上げることまずありき、というような議論はナンセンスだ。(東日本大震災の復興財源について記者会見で)

▽自己正当化

 渡辺喜美みんなの党代表 失敗の責任は取らずに自己正当化しか頭にない。まさに国民に対し甘ったれているとしか言いようがない。(菅直人首相の原発事故対応について党会合で)

 (20日)

 ▽どこにへそ

 亀井静香国民新党代表 組織が複雑すぎるというか、どこにへそがあるか分からない状況になっている。(政府の東日本大震災対応について議員総会で)

 ▽船頭多く

 舛添要一新党改革代表 船頭多くして船山に上る、ウィーン会議ではないが、会議は踊る、されど進まずというのが今の菅内閣の状況だ。菅直人首相の発言が夢や希望を与えるとは思えない。(政府の東日本大震災対応について記者会見で)

 (21日)

 ▽長い戦い

 菅直人首相 長い戦いになると思う。体調管理に注意して、絶対に負けないで福島、日本を再生させるとの気持ちで取り組むようお願い申し上げる。(福島県庁内の原子力災害現地対策本部の職員への激励で)

 ▽身内も恥ずかしい

 高村正彦元外相 首相がすべてのことに誤りを認めず「正しい反応だった」と強弁することに真面目な身内の人も恥ずかしく思ったのだろう。(桜井充財務副大臣の首相批判について記者団に)

 (22日)

 ▽危機の中の危機

 菅直人首相 経済は低迷し、自殺者も3万人を切らないなどある意味での危機を経験しつつあった中で、大震災や原発事故という危機が発生した。危機の中の危機だ。(東日本大震災について記者会見で)

 ▽代わってもらう

 渡辺喜美みんなの党代表 菅直人首相の危機管理のでたらめさに対し与党内からも噴出してきたということだ。危機管理をやるには首相に代わってもらうのが要諦だ。(民主党内の菅降ろしの動きに関し記者会見で)




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