「愛国画報 From LA」 より。
大震災発生以来、連日、コメンテーターが死にそうな形相でフクシーマダイイーチと叫び、あんなに大騒ぎしていたアメリカのメディアも、原発問題への関心は薄れたらしい。リビア空爆もあれば、米議会の予算審議もある。追っかけるべきトピックは多い。視聴率を稼ぎ、発行部数を増やす為には、いつまでも福島じゃない。メディアだって売ってナンボの商売です。
もっとも米軍の専門家が多数協力しているし、もし本当に危険性が大きければ、今も福島福島とニュースになってる筈。メディアが静かになったのはいいこと。汚染水だ、放射線だと心配は尽きないけど、たぶん安全処理のメドがついたのですね。
チェルノブイリ以上の災害だ、東日本が全滅すると、もっともらしくテレビで説明していた専門家は、どこかへ消えた。もう顔を見る機会はないでしょう。今になれば煽りやがって、心配させやがってと思う。テレビに踊らされ、付和雷同した自分がちょっと恥ずかしい。
ところで放射能の話。何でも、1945年から1980年にかけ米ソ英仏支5カ国が423回も核実験をして、計50億キューリーのウランやプルトニウムが放出されたのだとか。キューリーなんて単位は書いてる本人もわからないけど、大変な量らしい。その後、数は少なくなったものの、支那が東トルキスタンなどで核実験を連発した。90年代半ば、日本の目と鼻の先、太平洋でフランスが強行した核実験は記憶に新しい。北朝鮮は最近もこそこそやってます。
原発事故だって、チェルノブイリとスルーマイルだけじゃない。世界各地で小さな放射能漏れなんて頻発しているのが本当らしい。旧ソ連は太平洋に面した原発施設から高濃度の廃液をじゃんじゃん海に流していた。他にも原子力潜水艦の事故は多い。2000年にはロシアの大型原潜が核燃料を搭載したまま沈没。その時は海が、汚染が、と騒いだけど、いつの間にか忘れられてました。
放射能は見えないし怖い。怖いけど、実は怖いだけで大したものじゃないのかも知れない。かれこれ60年以上も沢山の放射能に浴びたって、皆、ぴんぴんしてるんだもの。
心配し過ぎの方が、よっぼど身体に毒ですよ。