無計画停電の犠牲者を出すな! | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





「夕刻の備忘録」 様のブログより。



本日より東京電力の地域では、「計画停電」が行われるという。
計画、計画と連呼すれば、それは計画的なのか。
まさに言葉の詐術、詐欺である。
全くの無計画な無茶苦茶な話である。

夜の10時に「明日の朝から停電ですよ」とテレビで言われて、誰が対応出来るというのだろうか。しかも、自分がどの地域に属しているか、何時から停電なのか、東京電力のHPを見なければ分からないというのだ。

独り暮らしの高齢者は山ほどいる。
高齢者ではなくとも、テレビを見ない人も多い。
ネット環境の無い人はなお多いだろう。

決めるなら日中に決めれば、まだ対応出来る人も多かったであろう。決断出来ない、先送り先送りの判断ミスが、こうした異様な対策になる。最悪を想定するのが危機管理の基本である。あなた任せの連絡待ちでは後手を踏むだけである。

人工呼吸器や透析を自宅で行っている人は、東京電力まで申し出て欲しい。「連絡があれば」発電機の貸出しをする。しかし、これも台数に限りがあるという。深夜に病人の生死にも関わるような情報を、テレビでサラッと流して、アナウンサーも解説者も平気な顔をしている。誰も疑問を口にしない。繰り返し繰り返し、当り前のように「希望する人は申し出て下さい」と話している。深夜に「主治医に相談しろ、早く充電しておけ」と言っている。頭がオカシイとしか思えない。

独居老人や介護施設を利用している人には、連絡用にファックス附き電話を利用している方も多い。このタイプは停電になると、電話機能すら使えないものがある。そして、そのことを知らない人がほとんどなのである。

これでは確実に犠牲者が出る。
今は唯々幸運を祈るのみである。
知らない人には是非とも報せて欲しい。
間に合わないかもしれないが。

何も知らない人が、朝起きれば停電で、何の情報も得られない。電車も運休だ。通勤通学も控えてくれと言っている。断水もあるという。信号機も働いていない。医療器具も使えない。施設にも、病院にも連絡出来ない、連絡も受けられない。地域によっては、一日二回、合計6時間も停電だという。これでは冷蔵庫の中身も保たない。一体どうしろ、というのだろう。

これでは天災から逃れても人災に捕まってしまう。

しかもしかも、この数日は大規模な余震が予想されている、その発生確率は何と70%だというではないか。準備のない中で、停電で、情報隔絶された中で、大きな地震に遭遇したら、何を頼りに、何を元にして行動をすればいいのだろうか。

これは準備不足などという生易しいものではない。全くの暴挙である。突然の大停電を避ける為の処置だという理由は分かる。しかし、それならそれで、もっとアナウンスを必死にやるべきだ。先ずは大企業などの大口消費先を休業させて、その間に国民に周知徹底し、何度も何度も役所の広報車を走らせて、徹底してから実行するべきだ。そこまで逼迫しているなら、こんな重大な問題にパフォーマンス大臣など選任せぬことだ。

これで死人が出なければ、全くの奇跡である。
国民の奇跡に頼る政府とは、如何なる無能集団なのか