「阿比留瑠比・国を憂い、われとわが身を甘やかすの記」 より。
昨年末のころだったか、後輩記者が「ある政府関係者から『サザンの桑田佳祐が今度出すアルバムの歌詞の中に、民主党政権批判があるというけど聞いている?』と尋ねられたんですが…」と報告してきたことがありました。
その件は知らないけれど、政府も本当に小さなことを気にしているなあ、とそのときは笑い合いました。ただ、桑田氏はかつて私が大学時代(20年以上前)に愛聴していたころも、「吉田拓郎の歌」なんてつくって名指しで批判していたぐらいだから、ありうる話だなと思っていました。
で、その桑田氏が2月末に出したニューアルバム「MUSIC MAN」を本日買い求め、早速歌詞を確かめたところ、なるほどそれらしきところがありました。著作権違反を犯すわけにはいかないので、全部は引用できませんが、例えば、「現代人諸君!!(イマジン オール ザ ピープル)」という曲には、こんな詩がありました(一部抜粋)。
♪言うことがブレまくりの党首
政府与党は所得(かね)を搾取
頼みの年金制度(年金)も崩壊(クラッシュ)
They’re really lying.
♪毒入りの食品を疑う
年老いた親を賄う
国民(たみ)が国家(くに)の負債を担う
We’re really crying.
♪あっち向いて〝いい顔〟
こっち向いてニコッ!!
アンタは本当に〝いい人〟さ
♪お愛想を言う前に我が首相(ボス)よ
自尊心(プライド)を示しておくれ
♪ニヤけた妙な〝八方美人〟じゃ
国内(うち)も外交(そと)も任されへん
「私自身の経験からしても、ある意味、民主党が誕生して最も厳しい局面にある、そういってもいい中で、全国で、本当に地に足をつけて頑張って頂いている皆さんに、改めて心から敬意を表します」
誰のせいでこうなっているかは、あまり理解していないようです。客観的には完全に詰んでいる局面で、投了するどころか逆に元気になって粘り出す人は始末に負えません。付き合う方が大変だ。