昭和天皇のご巡幸 その1 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





「黒田裕樹の歴史講座」 より。




昭和20年10月昭和天皇宮内省の役人に対して下記のお言葉を発せられ、全国をご巡幸(じゅんこう)される強い決意を示されました。

「先の戦争によって先祖(せんぞ)からの領土や国民の多くの生命を失い、大変な災厄(さいやく)を受けた。この際、私としてはどうすればよいのかと思い、退位も考えた。しかし、よくよく考えた末(すえ)全国を隈無(くまな)く歩いて国民を慰め、励(はげ)まし、また復興(ふっこう)のために立ち上がらせるための勇気を与えることが自分の責任と思う」。

「このことをどうしても早い時期に行いたいと思う。ついては、宮内官(くないかん、宮内省の役人のこと)たちは私の健康を心配するだろうが、自分はどんなになってもやりぬくつもりであるから、健康とか何とかはまったく考えることなくやってほしい。宮内官はその志(こころざし)を達するよう全力を挙げて計画し実行してほしい」。

今までに経験したことのない敗戦を喫(きっ)して、大きく傷ついた国民を励まし、復興へ向けて立ち上がらせる勇気を持たせたい。そのためには自分の生命がどうなってもかまわない―。そんな昭和天皇の崇高(すうこう、気高く尊いこと)なるお考えを、GHQが理解できるはずがありませんでした

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