トヨタ、トルコでカローラ生産へ。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







欧州事業で巻き返し。



トヨタ自動車が、2012年をめどにトルコで小型セダン「カローラ」の生産を始めることが17日、分かった。トルコの新車販売台数は昨年、過去最高水準に達するなど、自動車業界にとって注目の新興国市場の一つ。大市場の欧州への輸出拠点としての活用も期待できる。輸出態勢の効率化と成長市場の取り込みで、欧州事業の強化を図る。

 トヨタは、トルコ北西部のサカリヤ県の製造子会社で、小型車「オーリス」とミニバン「カローラヴァーソ」の2車種を生産している。カローラセダンは90年代半ばから生産していたが、車種構成の見直しにより2006年末に生産を中止した。

 欧州地域では、オーリスなどのハッチバックタイプが主流だが、トルコはセダンの人気が高い。小型セダンのカローラは数万台規模での生産から始めるとみられる。セダンの市場規模が大きいロシアやイスラエルなど周辺国への輸出も検討する。

 トヨタの「欧州地域」の2010年の販売台数は11%減の78万6千台と8年ぶりに80万台を割った。2010年4~12月期の欧州事業は67億円の営業赤字で、業績回復が課題になっている。

 一方、トルコの昨年の新車販売台数は前年比40%増の80万台。ベルギーに匹敵する規模に成長しており、トルコからの拡販で欧州事業のてこ入れを図る。