【正論大賞】櫻井よしこ氏に「飛翔」贈呈。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 







第26回「正論大賞」(フジサンケイグループ主催)の贈呈式が16日、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂で行われ、大賞を受賞したジャーナリスト、櫻井よしこ氏(65)にブロンズ彫刻「飛翔」(御正(みしょう)進氏制作)と副賞100万円が日枝久フジサンケイグループ代表から贈られた。

 櫻井氏は「受賞の喜びを私を育ててくださいました多くの諸先輩への感謝の言葉に置き換えたい。そして母への感謝ともしたい」と語った。櫻井氏は「希望的観測や思いこみを捨て我が国は浮くか沈むかの危機にある」と根本的な立て直しの必要性を強調。「言論人も政治家も勇気と希望を持って困難に立ち向かい力を尽くす時期。私の力は小さいが皆の力で大きくなることを信じて今後とも精進していきたい」と述べた。

 櫻井氏は「日本の戦略を形成する」立場からシンクタンク・国家基本問題研究所を設立。「日本の自立と日本人の誇りと志」を取り戻すべく提言を続けている。特に膨張、歴史の欺瞞(ぎまん)を続ける中国に厳しい目を向け、日本の戦略的な対応の必要性を強調。尖閣諸島沖漁船衝突事件などをめぐる民主党政権の混迷を厳しく論評し、ぶれない姿勢と切れ味鋭い論調が正論大賞にふさわしいと評価された。櫻井氏は産経新聞「正論」執筆メンバー。

 贈呈式では主催者を代表し清原武彦産経新聞会長があいさつ。来賓の安倍晋三元首相も櫻井氏を「花にたとえれば深紅のバラの花。燃えるような憂国の情や優雅なたたずまいの一方で間違った言論には容赦なく、鋭いトゲもある」と語り、会場を沸かせた。

 正論大賞はグループの基本理念である「自由と民主主義のために闘う正論路線」を発展させた学者、文化人らに贈られる。




草莽崛起

          正論大賞を受賞し、記念のブロンズ像を受ける櫻井よしこさん

          =16日午後、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂(奈須稔撮影)




草莽崛起

           正論大賞を受賞し、挨拶する櫻井よしこさん

      =16日午後、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂(寺河内美奈撮影)







「よしこがいるから大丈夫」 

櫻井氏、最愛の母に受賞を報告

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110216/trd11021622550017-n1.htm




16日に開催された第26回「正論大賞」の贈呈式には保守の代表的論客でジャーナリストの櫻井よしこ氏(65)の関係者約500人が駆けつけ、櫻井氏の受賞を祝った。

 艶やかな和服姿で臨んだ櫻井氏は拍手に笑顔で登壇。スピーチでは「日本は紛れもなく国家存亡のふちに立っている。個別の問題解決も重要だが、根っこが腐っている。六十数年の戦後日本社会の根幹を見直すことが真に必要なことだ」と力説した。

 祝辞を述べた田久保忠衛・杏林大学名誉教授(78)は櫻井氏の言論活動の魅力を「一つはフィールドの幅広さ、次に正義感、行動力を強く兼ね備えている点。そしてジャーナリストというカタカナ7文字の肩書だけで勝負している点」と表現した。

 式典に先立ち櫻井氏は今年7月で100歳を迎える母、以志(いし)さんと会場で記念撮影。「母から言われた『あなたのことを、いつも神様が見ていらっしゃる。たとえ神様が見ていらっしゃらないときでも、自分自身が見ているのだから、自分に恥じないように生きなさい』という言葉が折々に蘇る」。櫻井氏がそう述べるように、以志さんは最も大切で最愛の存在だ。

 著書全てに目を通す“読者”であり絶えず見守り支え、励ましてくれる以志さんと晴れの舞台にあがった櫻井氏は緊張気味の以志さんのそばに寄り添いながら「お母さん。よしこがいるから大丈夫」といたわり受賞を報告した。




草莽崛起


   正論大賞を受賞した櫻井よしこ氏。99歳の母親、以志さん(右)ら親族と受賞を喜んだ

   =16日午後、東京都千代田区のグランドプリンスホテル赤坂(寺河内美奈撮影)