自衛隊とエゾシカ捕獲作戦、北海道。
農林業への被害が深刻化するエゾシカを駆除するため、陸上自衛隊がヘリコプターなどを使い、北海道や地元自治体に協力する捕獲事業が8日、道東部の白糠町で始まった。自衛隊がエゾシカ駆除で自治体と協力するのは初めて。10日までに100頭駆除を目指すが、初日は空振りに終わった。
陸自隊員44人を含む約120人が参加。ヘリ2機が上空から偵察してエゾシカの群れを発見したが、ハンターの待機場所まで追い込めなかった。
エゾシカによる農林業被害は、平成21年度、北海道全体で50億円を超えた。道内に約64万頭が生息し、うち半数が道東部にいるとみられる。一方でハンターの高齢化が進み、捕獲したエゾシカの運搬も困難になってきている。北海道猟友会白糠支部の清水政義支部長(77)は「自衛隊の協力はありがたい」と話した。
エゾシカ駆除のため、銃を構えるハンターや自衛隊員=8日、北海道白糠町
エゾシカ駆除のため、打ち合わせをする自衛隊員とハンター=8日、北海道白糠町
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110208/trd11020818050017-n1.htm