6434人が犠牲になった阪神大震災から16年を迎えた17日、兵庫県内各地で追悼行事が営まれた。雪が舞い散る寒さの中、神戸市中央区の東遊園地では「阪神淡路大震災1・17のつどい」が開かれ、鎮魂の祈りをささげた。遺族や市民らは悲しみや助け合いの記憶を風化させず、次世代に語り継ぐことを誓った。
神戸市などでつくる実行委員会が主催。東遊園地には約1万個のろうそくを入れた竹灯籠(とうろう)が並び、午前5時に遺族らが点火。〈1995 1・17〉の文字が闇に浮かびあがった。
午前5時46分、地震発生時刻を告げる時報に合わせて集まった人々が犠牲者を悼み、手を合わせた。その後、母親を亡くした神戸市西区の小河昌江さん(47)が遺族代表として追悼の言葉を読み上げた後、神戸市の矢田立郎市長が「今、市民の約4割が震災を知りません。震災を風化させないため、いま生きている者の責務として教訓を後世に継承していかなければならない」と呼びかけた。
東遊園地で行われた「1・17のつどい」でろうそくに火を灯す人たち
=17日午前5時25分、神戸市中央区
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110117/trd11011708170004-n1.htm