激湯12 | 乾壽也の真剣勝負

乾壽也の真剣勝負

乾壽也の日常生活、趣味やら仕事やら紹介します。
名古屋を中心に役者として活動しております。
非常に多趣味故に遊び中心の話題が多くなるかも、、、笑

下山下山

Nのサングラスも武術に見つかり我々は、いよいよ12キロにわたる地獄の車道を歩くことになった

単に12キロと言っても景色が移り変わる本当の山道なら大したことはない

しかし、この車道は景色がほとんどずっと同じままなのだ

代わり映えしない景色の中を使わなかったテントセットを担いで歩く

特に何も起こらない

氷の塊を発見して子供の頃よくやった石蹴りみたいな事してみるも時間が経たない

、、、
photo:01



携帯の電波もほとんど入らない

我々は、ただ黙々と歩いた

終わりの来ない物は無い

長い長いと思っていた山行も気が付けば終わりが近付いていた

帰りのタクシーを呼ばなくてならない事に気付いた頃

我々の後ろに一人の登山者が現れた

Nが僕に近付いてきて言った

N「あの人もタクシー呼ぶかもしれんよ、、、話しかけて相乗りしたらお得やよな」

何ともけちくさい事を言うなと思ったがそれもそうかと納得

ゲートに着いた
photo:02


ゴールだ

その登山者に声かけた

僕「お疲れでした」

登山者「いや~長いっすね~」

話しやすそうな人だ

登山者「いや~燕岳、風すごかったっすよ~」

僕「僕らは登らなかったんですよ」

ザックに付けたスコップが恥ずかしい

N「タクシー呼ぶんですか?」

登山者「いや、僕は自分車で来たので、、、」

N「あっ、、、そうなんですか、」

Nはとても残念そうにそう言った

登山者「タクシーで来たんですか?何処まで行くんです」

僕「穂高駅まで、、、」

登山者「あれだっら、、、乗ってきます?」

僕&N「良いんですか?」
ハモったww

こうして我々はこの方の広い心によってタクシーを呼ばずに済んだ

この方が中々面白くて山談義で盛り上った

車内に流れる曲がMisiaだった!エスケープ聴きたいなぁ、、、と思っていたらちょうどかかってきたのでテンションが上がった

駅に付いても車の中で、それぞれの職場での話などをして盛り上がった

関東の方だったのであんまり長く喋っていると帰りが遅くなる。良い頃合いで僕たちはお互いの名前を交換して別れた

こんな出会いもあるんだなぁ

去っていく車に手を振りながらしみじみと旅の醍醐味を感じる

山は色々な出会いを与えてくれますねww

さぁ そろそろこの旅も終わりが近付いてきました



でも、まだまだ





つづく、、、