世界のファッション
―100年前の写真と衣装は語る―
2014年7月19日(土)-10月7日(火)
開館時間:10:00 - 18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜日、7月10日(木)-18日(金)
入館料:(特別展示・ベーシック展示あわせて)《一般》500円《小中高65歳以上》250円
主催:神戸ファッション美術館
企画協力:日経ナショナル ジオグラフィック社
協力:凸版印刷株式会社、株式会社七彩
着付協力:J-Decor梶田純子
後援:Kiss FM KOBE、繊研新聞社
展示協力:大阪樟蔭女子大学
「いまや世界のどこに行っても目にするのは、似たような装い、似たような生活スタイルだ。 -100年ほど前の世界の服装は驚くほど豊かな多様性に満ちている。」 (『100年前の写真で見る 世界の民族衣装』日経ナショナル ジオグラフィック社刊)
西洋がコルセットを脱いだ時、世界は何を着ていたのか?
今から100年前、1910年代の世界は、科学とテクノロジーが飛躍的に発展した新時代の幕開けにより人びとの生活が変化し、新しいものを求め、それに呼応するかのようにファッション界も転換期を向かえていました。衣服最大の革命であるコルセットからの解放が現代衣服を生み出し、印刷・発行技術の発達はファッション雑誌の登場を牽引し、欧米のモード情報が勢いよく世界へと伝播していきます。都市における洋装化が進む一方で地域の特色ある衣装をその土地の流行に合わせて作り、着こなす衣生活を続ける地域がまだ残っていました。 本展では、衣服におけるグローバル化が進む寸前に、いち早く誌面に写真を取り入れ始めたナショナル ジオグラフィックによって幸運にも記録されていた人びとの多様な姿をとらえた貴重な写真100点と当館が所蔵する同時代の世界の衣装やファッション写真の奇跡的な出会いにより、地域ごとの特色を形成していた時代の空気、緻密な手仕事が際立つ装いのセンス、100年前の多様性に満ちたファッショナブルな世界をお楽しみいただきます。
[ナショナル ジオグラフィックの世界を記録した写真とその網羅性]
ナショナル ジオグラフィックは1888年に創刊以来、100年以上に渡り各地を取材し続け、世界180か国で発行するビジュアル誌。蓄積された膨大なアーカイブの中から1900年代~1930年代前半に撮影した雑誌未掲載のものを含むドキュメンタリー写真約100点を展示。一部を等身大サイズでご覧いただきます。
[現代だから見比べられる世界の同時代の衣装]
トラファガン・スクール・オブ・ファッション(ニューヨーク、廃校)からの一括収集資料を中心に1890~1940年代の世界の衣装と同時代に欧米で名を馳せたデザイナーのドレスを展示。人や情報の移動に今よりも時間がかかった100年前、ファッションの流行も少しずつ、しかし確実に近隣の国・地域同士で影響しあい、似通っているようです。
[100年前、雑誌とともに拡張した写真]
20世紀初頭にナショナル ジオグラフィックがモノクロ写真を掲載し始め、後にカラー写真に移行、ファッション雑誌『ハーパース・バザー』(1867~)や『ヴォーグ』(1893~)が普及し始め、雑誌と写真が結びつきファッション写真が成立。ドキュメンタリー写真とファッション写真、またそれらが掲載された雑誌の実物で、拡張していく写真の世界をお楽しみください。
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