選抜クラス 中川です。
先日、森川先生のイベントにスタッフとして参加させていただきました。
普段から現場のサポートをする機会はありますが、今回は何百人ものお客様が来場される大規模なトークショーで、改めて“エンターテインメントの現場”を肌で感じる貴重な時間となりました。
当初は物販担当と伺っていましたが、実際には来賓受付が主な業務となり、当日の体調不良による人員交代で後半は急遽物販にも入ることに。
その分、現場全体を俯瞰しながら動く必要があり、「こうしたらもっとスムーズになりそうだな」と気づく場面も多くありました。
今回の現場に入る前、普段お仕事でご一緒しているイベンターの方から「置かれた場所で周りのために最大限咲け」という言葉をいただいていました。
その言葉を胸に、どんな状況でも臨機応変に、今この瞬間の自分の役割でできる最大限の貢献を考えながら行動するように心がけました。
例えば、会場内の見張りをしていた際、一時的にそのエリアが無人になりそうな状況がありました。
そのときはあえてその場に留まり、途中で離席されるお客様には、ドアを開けながら「お足元お気をつけください」とお声がけをしました。
出入り口すぐに階段があったので呼びかけをしておいた方がいいなと思ったのもありますが、
もし体調がすぐれない方だった場合、重いドアを開けるのは負担になるかもしれないと思ったこと、またこちらから声をかけることで、お客様が何か困っていることを相談しやすくなるのではないかと考えたからです。
「見張り」という役割は単に立っているだけではなく、そこに“人がいる意味”を考えることが大切だと感じました。
安全確認や誘導、体調への気づきなど、目には見えない部分も含めて現場を支える意識が必要なのだと思います。
また、物販では共有頂いた申し送り事項に基づくルールを守りながらも、「なぜその方法を取っているのか」を確認しつつ、より良い方法があればご提案という形で相談をさせていただきました。
「特にこだわりはないよ」と言っていただけた場面では、お客様にとってもスタッフにとっても効率的な形を選び、スムーズな運営に繋がったと思います。
今回を通して改めて感じたのは、「自分がどれだけ頑張ったか」よりも、「全体がどう円滑に回るか」を考えることの大切さです。
それはお芝居にも通じることだと思います。
自分を主軸に置くのではなく、作品という大きな歯車の中で、自分の役割を理解し、最も良い形で機能させる。
その積み重ねが、“現場”を支え、“作品”を輝かせるのだと感じました。
これからも「置かれた場所で周りのために最大限に咲く」姿勢を大切にしながら、
お芝居にも、現場にも、真摯に向き合っていきたいと思います。
選抜クラス 中川