選抜クラスの山口です。
先日初めて現場のお仕事をいただきました。
そこで感じた事をお伝えできればと思います。
このブログを読んでいる皆様はきっと、過去に投稿されているゼロ生の記事も読んでくださっている方が多いと思います。
その中でよく見かけるのが「瞬発力」です。
ディレクションに対しての瞬発力。
自分が持ってきたものでは無い物を求められた時の瞬発力。その他にももちろん沢山ありますが、私も今回の収録で他の人が言っている瞬発力の意味を思い知らされました。
実際に私はこの瞬発力が足りない為に悔しい思いをしました。
私が声を当てさせていただいたキャラクターはセリフが無かったのです。嫌な予感はしていました。これ、息のお芝居だ、と。
台本を読んで気持ちを作ってアフレコに挑みましたが、案の定何回かリテイクになりました。
息が小さい。この子は口を閉じてるから、鼻から抜けるように息を出して。など。
分かっていたんです。実際に家で練習している時にはちゃんと分かっていたはずなのに、実際の現場では緊張や焦りから何度か指摘をいただきました。
悔しかったです。自分が納得出来るものをいただいた時間内に出せなかった。本当に涙が出そうでした。経験の差と自分の中の引き出しの少なさに改めて気付かされました。
次の週の授業中に森川先生がこんな事をおっしゃってました。
「あの現場にいた新人の先輩たちも試されてるからね。みんなは先輩たちを目指して引き摺り下ろさなければいけないんだよ。凄い、と思っちゃいけない。憧れちゃダメだよ、ファンじゃ無いんだから。」
いや〜、本当に、そうですよね。刺さりました。ははって声出ました。ブログに「凄かったです!」って書くところでした。
現場に出ている先輩たちを引き摺り下ろして、自分がその椅子に座らなければいけない。
分かってはいたものの、とても心に響きました。
与えられた時間内で、いかに求められているものを出せるか。
引き出しの多さ、経験値。
自分に足りていない物を改めて見つめ直す機会をいただけた事、とても嬉しく思います。
この経験を活かして、もっと上を目指して、日々努力します。
選抜クラス 山口