「鏡越し、瞳にて、己見」 | ~声優のたまご達~アクセルワン付属養成所「アクセルゼロ」のブログ

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「鏡越し、瞳にて、己見」


自分を客観的に見ることは、表現を生業としようと
している僕たちにとってとても重要で、
同時にとても難しいことです。


客観視というと、
まずは鏡を見ることが連想されますが、
例えば鏡を見ても後頭部でのみ進行する薄毛には
気づくことができません。
床屋に髪を切りにいって、最後に
「これでよろしいですか?」
2枚の鏡で確認させられてぎょっとする、
なんてこともあるでしょう。


僕たちに自分を判断する能力が欠片もない、
ということはないと思います。

しかし、僕たちは時に、1枚の鏡に自分の姿を
映しただけで、ちゃんと自分を知ったと勘違いして
しまうことがあるように思います。

もっと別の角度から、別の視点から見なければ
わからないことを見落としているのです。


先週のスタジオ実習では、
各々が自分の感じる最善を尽くして台本を読み、
役をつくり、収録に臨んだだろうと思います。

しかし、
やはり僕たちには鏡が足りていませんでした。

だからこそ、他人のマイクを邪魔してしまったり、
相手に台詞をかける、会話を成立させるという
基本がおろそかになったり・・・

あげく、マネージャーの方々にとても悲しいことを
言わせてしまうことになりました。


「思い出が作れてよかったですね。」

「これに満足して帰ったやつがいるんでしょうね、
と言われて、いるかもしれませんね、と答えたよ。」


正面の鏡だけでは不十分なのです。
僕たちは僕たち自身の手で、自分の髪型を
かっこよく仕上げていかなくてはなりません。

そのためにも鏡の枚数を増やし、それを持つ手も
2
本で満足せず新たに生やしてやるくらいの覚悟で、
自分を見つめる視点を増やしていかなければ
ならないと思います。


薄毛にはまた別の処方が必要になりますが・・・。


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期生 横堀