27人の生徒が集まった小さなスタジオは、静かな熱気に包まれ、
それでいて背筋をじわりと寒気が伝う、
不思議な空間と化していました。
今まで数多くのアニメや洋画、ゲームなどで
僕たちの心をつかんできた
新事務所アクセルワンの社長として、何より、
僕たちを導く先生として、目の前に立っているのです。
僕は、スタジオに入るときに出遅れて、
最後列に座ってしまったことを、密かに後悔しながら、
先生のお話に耳を澄まし、自己紹介での緊張感と戦いました。
しかし、初授業を終えた今、僕は不思議な安心感に包まれています。
都会の喧騒を少し離れたスタジオの中で、ありきたりな台詞には
なりますが、「僕はここにいてもいいんだ」と感じているのです。
「毎日がオーディションである。」とは
僕たちアクセルゼロの生徒にとって、まさに一回一回の授業が
戦いなのです。
そしてそれは、演技の技術を競うばかりではなく、
各々の「人間性」を磨きあい、高めあうことでもある。
先生のお話から、そのようなことを感じました。
戦いは、24時間、365日、休むことなく続いてゆくのです。
そして僕たちは、その戦いに加わる資格があると認められ、
その権利と機会を得ました。
勝つか負けるか、それは僕たち次第です。
しかし、僕たちは戦うことができます。
その権利と機会を与えてくださる
アクセルワンのスタッフの方々に、
この場を借りて感謝を申し上げます。
夢の実現に向けた本当の戦いに
全力で挑むことができるということに、
僕の胸は、静かに高鳴っています。
0期生 横堀