老犬と共に歩めるように 京の男性、介助器具手作り
5月18日14時19分配信 京都新聞
ペットとして飼われている犬の高齢化が進む中、老犬の介助器具を京都市の
衣類製造販売業の男性が開発した。
ペットとして飼われている犬の高齢化が進む中、老犬の介助器具を京都市の衣類製造販売業の男性が開発した。飼っている雑種犬が寝たきりになったが市販製品が使いづらく、本業の技術も生かして胴体を持ち上げるベルトと歩行補助具を作った。販売も始め、「愛犬の世話に困っている人を支援したい」と話す。
中京区の川添貴之さん(47)。生後数カ月から飼い始めたオスの「ぱる」は現在16歳。人間の年齢で約120歳にあたる。2年前から後ろ足の力が弱くなり、立ち上がることが難しくなった。
食事や排せつ時に体を起こすため、胴体に巻く市販の介助具をいくつか試した。しかし、大型雑種犬に合う大きさがない上、首回りや胴体の微妙なサイズ調整も難しく、汚れやすい布製で常時使用に向かなかったという。
本業の仕入れ先から人間用の軽くて強度や耐水性に優れた衣類素材を調達した。購入した工業用ミシンで裁断、縫製したベルトを「ぱる」に装着して試し、知り合いの獣医師の意見も参考に、全身をしっかり支えられるベルトを完成させた。
その後も老化は進み、歩行もままならなくなった。リハビリに使える市販の歩行補助具が少なかったため、開発したベルトに合う形を模索した。鉄工所と相談し、軽量のステンレスパイプに大型の車輪を二つ付け、障害物に当たっても転落しにくいようにした。
「ぱる」は現在、寝返りすら難しくなったが、川添さんは「毎日朝晩の散歩で前足を動かし、食欲も旺盛で床ずれもない」と話す。
特許を申請中。ベルトは5千~7千円。歩行補助具は10万~15万円だが月4千~5千円でレンタルもする。問い合わせは玉葱(たまねぎ)工房TEL075(812)6357。