「へー、死体が腐らないんだ。」

 去年、ギリシャ正教を信じている方とお話する機会があり、その人に「聖人」の死体が腐らないという奇跡について聞いた。

 キリストの復活を信じなかったトマスのように疑い深い私は、「だから何?」と思ったが、一応科学的説明を試みてみた。

「寒くて乾燥している地域だから、たまたま腐らなかったんじゃない?」

すると、イタリアやギリシャなど、ヨーロッパの中でも比較的南の方でも、そういった「奇跡」が発生していて、「奇跡」だとしか考えられないという。

聖人様たちの生前の行動が「清浄」だったため、腐敗しないという。

そりゃ、聖人様になるくらいだから、良いことをした人生だっただろうと思うが、死体が腐らないことが、「証拠」になるのか?よくわからない。

ギリシャ正教、つまり東方正教会は、東ローマ帝国起源のキリスト教であり、東ヨーロッパ、ロシアなど、東西冷戦中は「東側」とよばれた共産主義国で広く広まっている。

「!」

スターリン、毛沢東、金日成が、死体を防腐処理して、宮殿ばりのお墓をたて、「参拝」させているのは、そういう理由だったのだ。彼らは普通の人間以上の存在、彼らの流儀での「聖人」になりたかったのだ。そして、東方教会にならい、「聖人」となったのだ。

 共産主義をうちたてたマルクスは「宗教はアヘン」であると論文のなかで書いているが、共産主義こそ「宗教」いや、通常の宗教よりもっと悪質なカルト宗教であると言わざるを得ない。
 共産主義国で宗教の自由が許されないのは、彼らの洗脳を解いてしまうからである。

 なお、ローマン・カトリック(こちらは西ローマ帝国起源)でも、同様の「腐敗しない聖人」が、おられるらしく、日本に来たことでおなじみのフランシスコ・ザビエルの「腐ってない遺体」もどこかにあるらしい。

 しかし、政治的な「聖人」希望者は、本当に問題である。

 彼らは、共産党内の「内ゲバ」で、反対者は全て粛清し(殺す)、実権を握ると、一般国民を何万人、いや数え切れないほどの人を直接殺し、誤った政策で餓死者を出すといった間接的方法でも一般国民を殺し、強制収容所をつくって、耐え難い苦痛を多くの罪のない人たちに与えている。十分残虐であることが、この「聖人」の条件であるかのようだ。


参考)
 ・正教会についてwiki https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E6%95%99%E4%BC%9A
 ・ザビエル http://www005.upp.so-net.ne.jp/a-kgs/seiwan.htm
 ・腐らない死体について http://nazoo.blog18.fc2.com/blog-entry-22.html
 ・政治的「聖人」
    レーニン      https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E5%BB%9F
    毛沢東
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AF%9B%E4%B8%BB%E5%B8%AD%E7%B4%80%E5%BF%B5%E5%A0%82
    金日成
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%A6%E7%B9%8D%E5%B1%B1%E5%A4%AA%E9%99%BD%E5%AE%AE%E6%AE%BF
    なお
http://7hoshi.biz/2015/04/kitachousen003/