テレビの時代劇といえば、だいたい、江戸時代を舞台とした、武士や町人がよくでてくるものが多い。

 

 で、江戸時代ってあんなだと思ってる人けっこう多いかもしれない。

 いや、あれはあまりにも違う。現代の言葉とかつかってる。

 

もっともNHKなど場合によっては時代考証をけっこうやっている場合は、それほど嘘っぽくないけれど、やっぱり、お歯黒までしている時代劇は見たことない。

 

 江戸時代、既婚婦人はお歯黒をしていたのである。

 

お歯黒というのは、歯を黒く染める習慣である。もともとは貴族の習慣だったらしいが、江戸時代から、既婚婦人もするようになった。

 

以前読んだ「武士の娘」によると、お歯黒の起源はこんなだったという。

 

 あるところに、とても嫉妬深い夫がいた。ちょっと男性と話したりすると、夫が後から、叱る。出入りの業者とすら話せなくては不便このうえない。思い悩んだ妻は、あえてみにくくなろうと思い、ナスのへたを黒く焼いたものを歯に塗り、黒く染めてみた。

 男が外から帰ってくると、妻の顔を見てびっくりした。

 

 その美しさにである。

 

黒い歯が、日本人の小麦色の肌に美しく映え、いままでよりさらに美人に見えたのだそうである。

 

夫はやきもちにかられて、怒鳴った。「どうしたんだ!」

 

妻が、こう思ってやってみたetc...と説明すると、異常な嫉妬が原因だったと思い当たり、夫は以後行動を改めたという。

 

彼女を見て他の妻たちも真似するようになったということだ。

 

 

  このお歯黒の習慣は、ナスのへたを黒く焼いた粉末を歯に塗るもので、歯のエナメル質を強化し、歯の健康のためにも良い習慣だという。どこかで、ナスの黒焼きの粉末をまぜた歯磨き粉を売っていたのを見たことがあるから、これは間違いないだろう。

 

 問題は現代でも「美しい」かどうかだが、お歯黒をする女性を実際に見たことないので、これはなんともいえない。

 

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