オフ会のお知らせ for スナコさん&『西郷どん』第三十八話『傷だらけの維新』感想 | ~ Literacy Bar ~

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ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。

まずはスナコさんにオフ会の詳細の連絡です。当日の予定が決まりましたので、以下の内容を御確認のうえ、御参加の可否につきまして、改めてコメント欄に御返信下さいますよう、宜しくお願い致します。諸般の事情で連絡が遅れまして、申し訳ございませんでした。

 

【一次会】

▽日時:11月10日(土)

▽時間:

・集合時間:17時15分

・所要時間:17時15分から19時15分

▽会費:4000円前後(コース価格)

▽場所:

・集合場所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3-27―10 武蔵野会館6F

・会場:居酒屋『京町恋しぐれ 新宿 本館』https://kyoumachi-shinjuku.com/

※ 現地集合ですので、上記のアドレスから店舗位置の確認をお願いします。尚、集合場所はビル前となります。

 

参加人数はスナコさんを含めて7人前後(一昨年の丸会参加者もおられます)の予定です。来月に入りましたら、最終的な連絡記事をUPする予定ですが、一先ずは上記の事項につきまして、御報告致しました。

尚、事前のキャンセルにつきましては、開催日の前々日までにお願い致します。

 

 

それでは、今週の『西郷どん』の感想記事に移りましょう。まずは、この画像を御覧頂きたい。

 

 

西郷と大久保が何について話しているか、お判り頂けただろうか? この二人、何と戊辰戦争のことを語り合っているのだ。上野戦争をアバンタイトルで終わらせて、北越戦争はガトリング家老の遠景と吉二郎のネイマールアピールしか映さず、会津戦争と箱館戦争を【なかったこと】のように扱っておきながら、恰も戊辰戦争に充分な尺を費やしたかのような言い草である。控え目にいって、

 

何言ってんだ、コイツら

 

との思いを禁じ得ません。そりゃあ、私も色々と脛に傷を持つ身ですよ。今までの人生、他人様に全く迷惑を掛けずに生きてきたといえば、それは嘘になりますが、

 

戊辰戦争のクライマックス回で、西郷が実家の妹に『もっと家族を大事にしろ!』と説教されるシーンを見せられなきゃいけないほどの悪いことをしたのか

 

くらいの自問自答は許されると思うのですよ。しかも、そのホームドラマパートが全体の半分以上を占めていましたからね。他に描かなくちゃあいけないことが腐るほどにあるだろ? 尺の都合があるから、戊辰戦争の全てをやれとはいわんが、せめて、西郷の庄内藩始末は描くべきでしょう? 同盟国の会津の降伏で政治的に進退窮まった庄内藩の苦衷を察した西郷が、好条件での帰順を御膳立てした逸話。これこそ、史実に基づいた西郷ageの恰好の題材じゃあないですか。これがあったからこそ、のちに庄内藩が私学校に留学生を派遣して、西南戦争で兄弟が骨肉相食む戦いを繰り広げる悲劇に繋がる訳で……何故、そういうオイシイ逸話をガン無視して吉二郎のヘソクリとかいう心底どうでもエエ話を物語のクライマックスに持ってきてしまうのか。その吉二郎の扱いにしても、

 

西郷信吾「吉二郎兄サァは……どんなに苦戦しちょっても一歩退くことなく、皆を励まし、最期まで戦いもした……最期まで、薩摩の侍らしく、立派に戦いもした」

 

と言わせている割に、本編では手傷にのたうち回る姿ばかりで、信吾のいう立派な薩摩隼人らしさは全く描かれないままで終わりました。漸進的解幕論者の私ですが、同時に吉二郎が眠る金谷山で少年時代を過ごした身として、今回の雑な死亡フラグ&具体的な活躍ゼロ描写には強い嫌悪感を覚えましたよ。

 

そのうえ、冒頭で紹介した画像シーンに端を発する西郷と大久保の喧嘩別れの件もお寒いかぎり。

 

大久保一蔵「幼か頃から西郷吉之助の背中を追いかけ、やること言うことをただひたすらに信じてきた!」

 

とか……何だ、この西郷カルト教信者みたいな気持ち悪い物言い。自分が西郷にとって一番大事な存在と信じていたのに、西郷から斉彬との思い出の品を見せられたショックで嫉妬に狂うとか、どう考えてもおかしいだろ。西郷に裏切られた(と勝手に思い込んだ)一蔵の『( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \』からの机ドンが、仗助とのチンチロ勝負で嘘笑いからの小指詰めコンボを披露した露伴先生くらいにキチって見えましたよ。百歩譲って、それならそれでもいいけれども、じゃあ、それに基づいた西郷と大久保のおっさんずラブな関係性をキチンと描いておけよ。何で唐突に一蔵が亡君・斉彬への嫉妬の炎で地獄の釜の底を溶かして闇堕ちしているんだよ……と思っていたら、次回予告で大久保がゲスな笑みを浮かべていたので、全ての理由が判った。征韓論で西郷と大久保は対立するから、今のうちに一蔵を闇堕ちさせておかなくちゃあいけないんだね。征韓論争は西郷と大久保の国家像の対立ではなく、絶対的正義の西郷に盾突く悪の大久保という構図になるんだね。『西郷に敵対する人間は全て下衆く描かれる』という本作の理念を忠実に実行しているだけなんだね。クソだね。もう根本からクソだね。

いや、もう、自分でも相当汚い言葉を使っているとの自覚はあるのですが、

 

 

のよね。この分ですと『西郷どん』の総評も相当荒っぽい内容になるでしょう。本編は来週から最終章・明治編(笑)の開幕ですが、見なくても総評記事の執筆には大して支障を来さないであろうという予想に露伴先生の小指を賭けます。そんな訳で今年は早目の執筆に取り掛かれる模様。あ、でも、当初の想像よりも更に悪い方向に転がる可能性もあるから、その意味では油断禁物かもですが。