恐らくは拙ブログ史上、最長の更新間隔となった今回の記事UP。正確には昨年の今の時期も同じくらい休んでいたのですが、その際は書き溜めておいた英宗の記事をUPし続けていたので、バレなかっただけという。ただ、今回は毎年の確定申告(3人分)や会社の棚卸の他に1月末~2月中旬にかけてびりだらびりだらと降り続いた大豪雪と、その影響で家族が骨折・入院するなどのトラブルが高級ミルフィーユのように積み重なりまして、3月に入って漸く身動きが取れるようになった次第。尚、今月末は決算が控えている模様。4月には遠出の予定があるので、早め早めに処理しておきたいンゴねぇ……。
あとは何気に冬季五輪の観戦も身動きが取れなかった理由の一つ。お互いに全く面識のない二人の友人から『お前は無政府主義者だ』と評されたことを終生の誇りとしている私は、国際競技もナチュラルに『赤勝て白勝て』で通しているのですが、今回は冬季五輪の華・フィギュア女子フリーの最終滑走を17歳の新潟県出身者が務め、見事にメダルを獲得するという快挙にメロメロになりました。自分の中に『県民意識』という愛国心よりも原始的なナショナリズムが宿っているとは思わなかったぜ。メダリスト3名はそれぞれスター・名女優・ニューフェイスとキャラクターが立っていたのも印象的。ゴールドメダリストのCV:ファイルーズあい感。旧Twitter界隈で一部スケートガチ勢による今回の五輪の競技レベルに関する議論を目にして『ほほう、そんな厳しい見方もあるんやなぁ』と思いましたが、よく考えたら私も今年一月に引退した選手に対して未だに棚橋のプロレスは技のインフレ抑制の功績以外は認めないという考えなので、どのジャンルにもそういうファン層があるんだろうなと思ったところです。善し悪しの話ではありません、念のため。
そんな訳で久しぶりの更新ですが、記事短め&題材は二つ。まずは大河ドラマの寸感から。
竹中半兵衛「……あのぉ~~、此度の策は誰が考えたのでありますか?(キョドキョド
前回・前々回の大河ドラマで見せたバーサーカーぶりの欠片も感じさせない菅田半兵衛。初登場時、草庵に籠ったままで安藤サンに文字で指示を出していたのは『仮面ライダーW』のフィリップを彷彿とさせました……というか、元々、菅田将暉は魔少年キャラでデビューを果たしたので原点回帰と言えなくもないですが、上記のシーンの挙動不審ぶりを見ると別に孤高の天才軍師を気取っている訳ではなく、
単にコミュニケーションが苦手なだけの陰キャ
の可能性も出てきました。これはこれで好きな解釈。本作ってキャラクターの動機づけがガバガバで、ストーリーの展開に合わせて都合のいい台詞を言わせるだけの小道具になってしまっていて、今まで誰一人好きになれなかったけど、この半兵衛は期待出来そう。いい意味で御都合主義な流れをぶった斬る障害物になって欲しいものです。
内容的にも合戦シーンは非常に面白かったです。墨俣一夜城は『一夜で完成したから』ではなく『一夜で意図的に灰と化した』からという解釈に加えて、絶対にガソリンを使っているだろと突っ込みたくなるレベルの大炎上シーンも考証的には兎も角、エンタメとして大正解。あそこはチマチマと焼いていたら絶対にミミッチイ場面になっていたでしょうからね。一夜城の完成&炎上という視覚的牽制の影で一気に美濃の喉首に迫るという藤吉郎の奇策も面白かった。唯一の欠点は『墨俣に砦を築け』という信長の命令に結構な割合で背いてしまったことかな。あの奇策で美濃を落とせたら結果オーライで済みそうですが、思いっきり燃やしてしまっているのでね……これ、次回でキチンと回収されるのか。桶狭間の戦いの際の『わざと首実検させることで本陣の位置を掴む』という描写といい、戦略戦術の設定や解説は結構見るべきものがあるのは判りました。
ただ、最大の問題は合戦以外のドラマシーンの致命的なつまらなさなんだよなぁ。ぶっちゃけ、
直の退場シーンに納得出来た人、いる?
という話。本編の流れと一切関係ない実家への報告とか、どう考えても100メートル前に気づくだろというレベルの唐突な乱闘といい、何をどう考えたら、この展開でゴーサインを出す気になったのかと小一時間問い詰めたい。初期ヒロインの退場のさせ方が軍師官兵衛と同レベルという大河暗黒期を彷彿とさせる作劇を平然と行うスタッフさぁ……実際、合戦以外のパートの従来の大河ドラマのパッチワーク感が凄いのよね、悪い意味で。どのシーンも大体、歴代の作品で見たようなシチュエーションばかり、悪い意味で。大事なことなので二回言いました。
死屍に鞭打つようで全く気が引けないんですけど、直というキャラクターも何一つ好きになれずに終わってしまったなぁ。『私と藤吉郎(仕事)のどっちが大事なの?』というカバと歯ブラシどっちが強いのみたいな比較不能な対象の選択を迫るとか、もの凄くイラッとする。百歩譲って小一郎の女でしたら判らんでもないですが、今回のアバンタイトルで両名が初めてうまぴょいしたのは確定的に明らかな訳で、選択を迫った時にはナニ一つさせていないことを思うと、そりゃあ、あまりにも彼女に都合のいい話だよね。
ついでに小一郎も今回の唐突な話し合い要求といい、信長に対する新参家臣の域を明らかに踏み外した反論といい、史実的にもストーリー的にも『ここで主人公が斬られるワケがない』という甘えが前提にあって、全然感情移入出来ないのよな。むしろ、ワイはこんな主人公はとっとと斬られろとさえ思ってしまう。そんな訳で次回から本格参戦となる竹中半兵衛への期待値だけが弥益今日この頃。取り敢えず、主人公無双のエクスキューズとしての天才軍師っぷりを求めたいかな。大抵の御都合主義展開は天才半兵衛の作戦だからで成立すると思います、思えない?
次はこれ。
冒頭で触れた大豪雪&家族の入院というビッグトラブルでなかなか劇場に赴けず、ネットのネタバレに脅えながら震えて眠った数日間。騒動がひと段落した頃にレイトショーに滑り込んで無事に鑑賞して参りました。当日は豪雪の夜にも拘わらず、結構な観客が入っていたのを記憶しています。鑑賞後、駐車場でマイカーの屋根に積もった大量の雪を見たワイはギギの囁き口撃を受けたメイスさんと同じ表情をしていたと思う。実にグロかった。
さて、結論から申しあげると第一章は100点満点中150点であったのに対して、今回の第二章は100点満点中75点といったところでしょうか。チケット代のモトは取ったけれども、それ以上ではなかったというのが正直な感想。善かれ悪しかれ、判りやすさに振り切ってしまい、第一章の『判らなくてもいいから何か伝われ』といういい意味でのスノッブさに欠けていたかなぁ。端的に、
キャラクターがどういう心境なのか簡単に判ってしまった
のがね……いや、登場人物の心情が何一つ理解出来ないままでストーリーが進行するのもダメですけど、ハサウェイ・ノアという仮面の下に押し殺したマフティー・ナビーユ・エリンの鬱屈、或いは更にマフティーの仮面の下に潜ませているハサウェイのトラウマをチラリチラリと覗かせる(ギギがケネスに抱きつくシーンのハサウェイの黒塗り顔、ホンマにグロくて好き)ことで、グイグイと作中世界に引き込んでいた第一章に比べると、ケリアのクチャラーとかジュリアのパイオツ(死語)とかキンバレー部隊の暴虐とかCCAオマージュとか、判りやすくハサウェイのイラつき指数が表現されていて、私的には『うむ、判る判る』と背もたれに寄り掛かったままの視聴になってしまったというか……アントニオ猪木曰く、観客を座席で前のめりにさせてこそのエンタメではないかと。
特に挿入歌のシーンは二つともギギとハサウェイの心情描写を音楽に丸投げした格好で、イマイチ乗れなかったなぁ。あーゆーのは映像と僅かな台詞でスパッとキャラクターの気持ちを抉って欲しいのよ。第一章が物語の構成要素を極限まで削ぎ落して観客に叩きつけた『引き算』の作劇とすると、第二章は判りやすさやサービス精神を盛り盛りにした『足し算』の作劇。単に好き嫌いの話になってしまうかもですが、ガンダムらしくない密室劇からガンダムらしさに舵を切り過ぎたのかも。この辺はストーリーがダバオ周辺から南太平洋~豪州大陸に広がったのも一因でしょうか。
ただ、MS戦の迫力は圧倒的でした。全周囲モニターで戦うドッグファイトってあんなにエグいんだ……生半可『見えてしまう』だけに余計に恐怖心が惹起されるわ。そして、前作は『エンディングテーマ以外は完璧』と評しましたが、今回はエンディングテーマ付近が至高というのが私の結論。ガンズの曲が完璧にマッチするとか、本作の『洋画感』を象徴する要素でしたね。エンドロール付近でクスィーガンダムが上手(かみて)を向きながら下手(しもて)に流れていく映像も、時勢や肉欲に抗おうとして結局は押し留められないハサウェイの混迷と末路を象徴しているようで凄く好き。
あとはハサウェイから『ギギ本人という証拠があるか?』と言われた時の『ホントは判っているくせに何でわざわざそーゆーことゆーかなー』とムスッとなるギギの、実にアニメチックな表情が可愛い。本作は基本的にシリアス系のキャラデザ&表情芝居なので、余計に可愛さが際立ちました。今回から本格参戦(して早々にボロゾーキンのように退場)した女性キャラクターが多かったけど、その中でヒロインの貫禄を見せつけたギギさん&川村万梨阿の後継者という居そうで居なかった地位を確固たるものにした上田麗奈パネェっす。

















