小説 OUT(上) 桐野夏生弁当工場の同じ班で夜間勤務する4人、しっかり者40代雅子、年配者50代カズエ、浪費家30代邦子、良妻賢母20代弥生。 それぞれ家庭に問題を抱え生活に疲れている主婦たち。 ある日、浮気とギャンブルで貯金を使い果たした上に暴力ふるう夫を弾みで殺してしまう弥生。 一番信頼している雅子に相談、若い弥生を思う雅子は遺体破棄を企てる。 彼女らはカズエと邦子を巻き込み泥沼に足を踏み入れる。 ごく普通の主婦らが落ちてゆく。 そして、その匂いを感じる者たちがうごめき出す。 下巻へ。